「竹下村誌稿」解読者冥利に尽きる話

裏の畑のボタンクサギ
2025.6.28 

今朝、掛川中央図書館に行く。実は昨日も行ったのだが、昨日は何と図書館が休館日。何も出来ずに帰ってきた。改めて、今朝出かけたわけである。

25日の吉田の古書店、T氏との話で、「掛川誌稿」の現地調査時、案内をした大庭大助氏が残した巡村記を載せた本があり、T氏の手元にあると聞いた。多分図書館でも所蔵されているのではないかという。所蔵する図書館なら、掛川中央図書館しかないだろうと、昨日、今日と連続して出かけることになった。

さて、掛川中央図書館で、収蔵図書をパソコンで探したところ、目的の図書は、

    掛川誌稿(抜粋) 資料調査巡村記

という本らしいことが分かった。本棚を探してみたが、見つけられなかったので、係りの女性に聞いた。一緒に探したが見つからず、裏の閉鎖棚まで探していただいたが、結局見つからず、また探しておきますの返事で、今日は諦めて帰った。

県立図書館にはないだろうかと、ネットで県内図書館の検索にかけてみたが、所蔵は掛川中央図書館だけであった。もっと簡単に見つかるつもりでいたが、こうなっては、T氏が保管の本を借りるしかないかと、電話をするも不在。なかなかうまくいかない。

どうして、この本を探すかといえば、掛川誌稿の牛尾村の項で、「天正十八年、中村一氏による大井川の瀬替え」について、どういう経緯でその情報となったのか、「巡行記」を見ればわかるのではないか、と考えるからである。

午後、来客があった。町内の旧家のS家のお婆さんが、電動シニアカーで見えて、両杖を突いて来られた。聞けば「竹下村誌稿(解読版)」を分けて頂いて、大変喜んでいる。これだけのものは、買えば数万はするに違いない。復刻版は所持しているが、購入に一万ほどかかった。読みやすい本で、拾い読むと、自分のご先祖の活躍が見えて、大変嬉しい。

S家のお婆さんは、何年か前もすでにかなりのご高齢で、お墓の文字を読んでもらいたいと来られて、お墓まで見に行ったけれども、墓面がボロボロで、読むことができなかったという経緯があった。その時も、お婆さんは歴史が好きで、特に自分のご先祖のことを調べているのだと、話されていた。「竹下村誌稿には、人名の入った古文書が沢山紹介されているが、昔のことゆえ名字が全く記されていない。でも、自分のご先祖なら一目でお判りでしょうね。」ご先祖のことが沢山解って、よほど嬉しかったのだろう。菓子折りまで持参されて、大変恐縮した。「竹下村誌稿」解読者冥利に尽きることであった。

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