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自分古文書(19)静岡県海岸ウォーク(34)

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  ご近所道路端の鬼百合 2026.7.11 午後、曽根先生の「静岡の考古学と歴史」講座へ出席する。先月、先々月と2回連続で休んでしまったので、久しぶりの感がする。 講座の前に、先生に小島蕉園の「蕉園涉筆」を読まれたことがありますかと聞く。漢文で書かれているので、そのままでは中々読めないのだが、読んだことがあると云われた。さらに、今まで 「蕉園涉筆」の 読み下し版はあるだろうかときけば、戦後間もなしの頃、相良町のグループで、読み下されたものがある。 県立図書館で ガリ版刷りだったが、読んだ。かなり誤読が気になったが、と聞いた。その 「蕉園涉筆」を解読して、 秋ごろまでに、読み下し版を作ろうと思って、作業を進めている。今、全体の三分の一位出来ていると話した。 出来たら是非先生にも進呈しようと思った。 静岡県海岸ウォーク、十五 日目を続ける。 *********************************************************************** 10:23  塚間の渡し (8,650) 遊覧船の船着き場にシェクスピア劇に出てきそうな西 欧の砦状の待合場を建設中であった。下が回廊状になっていて、縦に覗くと 柱と柱の間に全く障害物が無く、その先に方形の清水湾が見えた。『塚間の 渡し』の看板がここにもあり、江戸時代から東海道から三保神社へ参詣する ための渡船がここから前回見た所へ通っていたと説明書きがあった。渡船は 現在も通い、対岸の工場への通勤の足に使われている。 その先の短い散歩道に“あずまや”があって、傍らに句碑がある。 やすらぎの 渚の潮の香 運ぶ風     双葉 フタバコーケン会長 中村雄二氏が、“あずまや”共々寄贈したもののようだ。匂 いを感じながら歩こうと決めた今日に相応しい一句である。渡船場で買った 温かい缶コーヒーをそこで飲んだ。 道は立体交差になって、海からやや離れるのが気になったが、潜って行く と清水市役所の前に出た。直径3mもある4枚羽根の巨大スクリュウが駐車 場脇に設置されていた。清水市の木は『サンゴ樹』だと看板にあった。気を つけてみると、工場の生け垣などに『サンゴ樹』が多い気がした。再度海辺 を目指して行くと魚市場があり、魚の匂いが漂ってきた。 11:03 ...

自分古文書(19)静岡県海岸ウォーク(33)

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  清水港 巨大なチップ荷揚げプラント 2026.7.10 午後、駿河古文書会で静岡へ向う。かなり早く行った積りなのに、図書館の講座専用の駐車場がいっぱいだった。後で聞くと、どうやら近くの蕎麦屋の客が無断で使ってしまっているらしいと聞いた。だから昼時いっぱいなのだという。ただ真相は不明である。図書館のそばには有料の駐車場はあるが、500円以上かかるらしい。今日は浅間神社の駐車場まで足を延ばして停めて来た。往復で一キロ以上の散歩になった。 静岡市立図書館では、今月の面白古文書「江戸のスポーツ『印字打ち』」について、司書に頼んで調べて頂いた。「印綬切り」は正しくは「印字(いんじゅ)切り」で「印字打ち」と同じ意味であることが分かった。またこの印字(いんじ)または印字(いんじゅ)は石(いし)が訛ったものという。つまりは、互いに石を投げ合う「石打ち」だった行事が、怪我人が多発し、死人まで出る始末に、石を投げ合うことを止めて、菖蒲で切り合う行事になった。「印字切り」はそんな行事へ付いた名前だったようだ。こんなことも、細かく調べた学者がいるようである。 今日は、久しぶりに、自分古文書の 静岡県海岸ウォークの続きを載せる。十五日目に入る。 *********************************************************************** 静岡県海岸ウォーク15  懐かしき香り戻って清水港 新川 ➔ 清水税関 ➔ 塚間の渡し ➔ 清見寺 ➔ 新興津橋 ➔ 由比 平成5年7月8日(木)薄曇りのち曇り 7:50 自宅(万歩計 0) 先の土・日にPHPゼミナールに出席したため、今日は その代休をとる。雨は無さそうなので、海岸歩きに出掛ける。 8:06 金谷駅 目の前で上り電車が出てしまい、ついてないと思ったけれど、次に 来た電車が『通勤快速』で島田に止まった後、静岡までノンストップであっ た。そして乗り遅れた沼津行の電車が何と静岡駅で待っていて、2分で乗り 継げた。グットタイミング! 8:46  清水駅 (488) 清水は七夕祭り(7~11日) で飾り付けが賑やかであった。 9:04  新川バス停 (796) 臭覚が戻って初めての海岸歩きである。今日は良くも悪 くも臭いを中心に歩こう。早速、製材の木の香りを嗅ぐ。 清水...

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(14)平田寺文書

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平伝寺所蔵 聖武天皇勅書   2026.7.9 午後、掛川古文書講座へ出席した。当講座で今まで解読してきた古文書の中で面白そうなものを選んで、冊子を作られるという。次回からは、過去分の再読と、皆で校正をするのだという。 講座で、発言して、江戸時代の経済の話をされた受講者がいた。受講者には初心者の方も多い中で、言葉足らずにそんな話をしてみても、何のことやらほとんどの受講者は理解されていないに違いない。ここは歴史講座ではなくて、古文書解読の講座である。場を弁えるべきだと思った。 講座が終わって、前の席の人が江戸時代の百姓の生活はどんな風だったのだろうと、自分に聞いた方がいた。一言では説明できないから、駿河と越後の山の暮らしを記した「大井河源記」と「上越秋山紀行」のそれぞれ解読版を次回に差し上げると約束した。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 ******************************************************************** (原文) 平田寺文書 平田村、平田寺、蔵天平感宝元年閏五月廿日詔書、 按天平感宝孝謙元年 四月二日改元、斯年又改天平勝宝、 不詳月日、蓋閏五月後、 続日本記に、 詔捨大安・薬師・元興・興福・東大五寺、 施綿布稲墾田地、其数及年月日 同而文亦似之、 詔則五寺所賜之一也、何故蔵此乎、 押天皇御璽三十、 書酷肖唐人、 詔尾勅字、蓋震翰也、 橘諸兄、藤豊成、大僧都行信三人、 名書体共殊、 是亦自運、豊成二字最絶妙矣 (解読) 平田寺文書 平田 (ひらた) 村、平田 (へいでん) 寺、天平感宝元 (749) 年、閏五月廿日の 詔書 (しょうしょ) を蔵す。按 (あん) ずるに、天平感宝孝謙元年四月二日改元、 この 年また改め、天平勝宝、月日は詳 (つまび) らかならず。蓋 (けだ) し、 閏五月の 後 (あと) なり。続日本記 (紀) に、詔 (みことのり) 、大安・薬師・元興・ 興福・東大、 五寺に、捨 (しゃ) す。綿布、稲、墾田地施 (ほどこ) す。その数及び 年月日同じうして、 文またこれに似る。詔 (みことのり) 、則 (すなわち) 五寺これを 賜う所の一つなり。何故 (なぜ) これを蔵すや。 天皇御璽 (ぎょじ) を三十押し、 書酷 (ひど) く唐人に肖 (に) る。詔尾 (しょうび) ...

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(13)花卉

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御近所の木芙蓉 2026.7.8 午後、まきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座を実施。この講座の受講者の中には、牧之原の郷土史に詳しい方が多く、郷土史にまだまだ疎い講師の足らない部分を、色々な面で補っていただいている。感謝しかないのだが、この秋には、講座で扱った色々な場所をみんなで見学したいと話したら、賛成をしていただき、この秋に実現しそうである。 今日の牧之原をスタートに、4日間は、榛原ー掛川ー静岡ー金谷と 、 四つの講座を 回ることになる。 もちろん、講師をするのは今日だけで、後は他の先生の講座を受講するのであるが、それでも、ちゃんと予習もしておかねばならないので、うかうかしてはおれない。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。今日は短い。 ******************************************************************** (原文) 花卉 庁事之背為余居室、先官南北環牆植花卉、 不知其幾百種也、 四時代華、独所欠木芙蓉也、 植以貽後官 (解読) 花卉 (花草) 庁事 (ちょうじ) の背 (背後) 、余 (よ) 、居室と為す。先官、南北 環牆 (かんしょう) 、 花卉 (花草) を植 (う) える。 その幾百種を知らざるなり。 四時 (しいじ) 華 (はな) 代わる。 独 (ひと) り、 木芙蓉 (もくふよう) 欠く所なり。植えるを以って、後官に貽 (おく) る。 (語注) ※ 庁事(ちょうじ)➔ 役所。官府。 ※ 環牆(かんしょう)➔ 周りの垣。 ※ 四時(しいじ)➔ 一年四つの季節。春夏秋冬。 ( 続く)

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(12)元旦桜

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「元旦桜」をネットで探したらあった   その最初に目に入ったものを拝借 2026.7.7 我が家の台所、今年は全くと言っていいほど、ゴキブリを見ない。多分これから出てくるのだろうが。米粒ほどのゴ、かつてはよく潰したものだが、それすら今年は見ない。何か例年と違うのだろうか。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 ******************************************************************** (原文) 元旦桜 掛川広楽寺、住僧性愛桜、号桜房、植桜七十余種、 中有元旦開花者、可謂奇種矣。 因祐上人索寄題詩賦、一絶贈之曰、    僧房移植幾佳桜   歳旦奇観最可驚   第一春魁君占得   梅花従是不称兄 僧頗有雅韻、大喜迎余駕、距一日程因未果也 (解読) 元旦桜 掛川広楽寺、住僧、 性 (せい) 、桜を愛し、桜房 (おうぼう) と号す。桜七十余種植え、 中に元旦に開花有るもの、可謂 (いわゆる) 奇種なり。 因 (よ) って上人 (しょうにん) を祐 (たす) け、 寄題 (きだい) を索 (もと) め、 詩賦 (しふ) 一絶 (いちぜつ) これを贈る。曰く、    僧房移植幾佳桜     僧房、 幾 (いく) 佳 (よき) 桜を移植す。    歳旦奇観最可驚      歳旦 (さいたん) 、 奇観 (きかん) 最も驚くべし。    第一春魁君占得     第一の春の魁 (さきがけ) 、君は得 (え) 占 (し) める。    梅花従是不称兄     梅花是より 兄と称さず 。 僧頗 (すこぶ) る 雅韻 (がいん) あり。大喜びで余 (よ) 、駕 (かご) を迎える。 (広楽寺とは) 一日程距 (へだ) ち、因って未だ果せずなり。 (語注) ※ 性(せい)➔ 生まれながらの心のあり方。生まれつき。 ※ 寄題(きだい)➔ 実際にその場所に行ったり実物を見たりしないで、与えられた題によっ て和歌などを作ること。 ※ 詩賦(しふ)➔ 詩と賦。すなわち中国の韻文。 ※ 一絶(いちぜつ)➔ 一つの絶句。一首の短歌。 ※ 幾(いく)➔ 多くの。 ※ 歳旦(さいたん)➔ 元旦。 ※ 奇観(きかん)➔ 珍しい眺め。ほかでは見られないような風景。 ※ 兄と称さず ➔ 梅花は桜より早く咲くので兄と称していたが、梅花...

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(11)田自擡/門自起/唐蘆

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静岡城北公園のケヤキ群 (7月3日撮影) 2026.7.6 今週の後半は講座が4日連続になるので、その準備を始めた。今月は受講の皆さんに、上越秋山紀行 (解読版) の上巻を進呈しようと思う。江戸時代、鈴木牧之の描いた、上越の山村の紀行をまとめたもので、桑原黙斎の大井川源記と比べて読めば、きっと面白い発見があると思う。その冊子化のためのコピーも作った。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 ******************************************************************** (原文) 田自擡 甲申七月、堀内邑、田一区、俄然擡者五尺許。遠近往観焉、 十数日而如故、 村老云、此田昔年一如此也 (解読) 田自擡 (田、自らもたげる) 甲申 (文政七年) 七月、堀内邑 (むら) 、田一区 (区画) 、俄然 (がぜん) 擡 (もた) げるもの 五尺許 (ばかり) 。遠近 (おちこち) 往 (ゆ) き観 (み) る。 十数日して如 (ごと) き故、 村老 (そんろう) 云う、この田、一 (ひと) 昔前もかくの如くなり。 (語注) ※ 俄然(がぜん)➔ だしぬけに。急に。突然。 ※ 遠近(おちこち)➔ あちらこちら。 (原文) 門自起 園村正福寺、文化壬子八月、大風雨、倒楼門、一日夙興、 楼門如旧、 今所存即是也 (解読) 門自起 (門自ら起きる) 園村正福寺、文化壬子八月、大風雨、楼門倒る。一日夙 (つと) に興 (お) こし、 楼門旧 (もと) の如し。今存する所、即 (すなわち) これなり。 (語注) ※ 文化壬子 ➔ 文化に、壬子の年はない。 ※ 夙に(つとに) ➔ 朝早く。 ※ 表題に「自」とあるから、誤解を呼ぶ。一日で人々が元に戻したことをいうのであろう。 (原文) 唐蘆 余求唐山蘆、久而不得、遠州海上時、漂而来云、 一日厩崎民網之、 相良人請以恵余、径五寸厚四分強、 斫為筆筒、多年所求、 一朝而得之 (解読) 唐蘆 余、唐山蘆を求め、久しく得ず。 遠州海上の時 (おり) 、漂 (ただよ) いて 来たると云う。 一日 (先日) 厩崎 (御前崎) 民 これを網 (あみ) どる。 相良の人、請 (う) けて以って余に恵 (めぐ) む。 径五寸、厚さ四分強、斫 (き) りて筆筒 (ふでづつ) と為す。多年求める所、 一朝に...

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(10)海気、海国晴看雨

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静岡城北公園のクスノキ群 (7月3日撮影) 2026.7.5 朝、掛川のまーくんの家から電話で、今日、高校野球夏の大会、予選の一回戦で、まーくんのチームが出場するという。ネットで見られるというので、注目していた。ショートで先発、先頭打者のまーくんはヒットで出塁、ヒットが続いて、チームが2点を先攻した。しかし、その裏、すぐに同点に追いつかれ、中盤までは2対2で拮抗していたが、後半に点を入れられ、9回の最後の打者がまーくんだった。で、ゲームセット。まーくんの夏は早々と終わった。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 ******************************************************************** (原文) 海気、海国晴看雨 唐詩、海国晴看雨、余嘗懐疑久矣、来遠州に来始 見実景、 癸未八月十四日夜、月色清朗、吟歩中 庭、無一点雲而有雨、 灑然湿、海国所果有 也 (解読) 海気、海国晴看雨 唐詩に「海国晴看雨」。余 (よ) 、嘗 (かつ) て久しく懐疑 (かいぎ) なり。 遠州に来て、始めて実景を見る。癸未 (文政五年) 八月十四日夜、 月色清朗 (せいろう) 、 庭を吟歩 (ぎんぽ) 中、一点の雲も無くて雨有り。 灑然 (さいぜん) と衣湿 (しめ) る。海国 (かいこく) 果して有る所なり。 (語注) ※ 懐疑(かいぎ)➔ うたがいをいだくこと。あやしむこと。 ※ 清朗(せいろう)➔ 空が晴れてさわやかなさま。 ※ 吟歩(ぎんぽ)➔ 詩歌をうたいながら、また、詩歌をつくりながら歩くこと。 ※ 灑然(さいぜん)➔ さっぱりする。 ※ 海国(かいこく)➔ 四方が海に囲まれた国。   ( 続く)