「蕉園渉筆」(漢文)を読む(73)信書
脇の水路の土手で 早くもススキが穂を出していた 雨続きだけれども 季節は確実に進んでいるようだ 2026.9.30 昨日、定期受診で、夫婦でS医院へ行く。インフルエンザの流行が早まっていると 聞いているので、いつから予防注射が受けられるかと聴けば、まだ始まりで本格的流行には時間があると云い、10月半ば頃からと言う。去年も接種したので、次回11月の時に、接種を受けられるように予約してきた。インフルエンザには、今まで罹ったという、記憶も自覚も無いのだが、念の為である。 「 蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 *********************************************************************** (原文) 信書 都下諸友所贈答書、相約以同紙長短均者、積為策子、 閑時灯火覧之、恰如相晤於一堂、亦旅況之一韵(韻)事也、 老杜句、家書抵万金、故人之書亦然、固題以抵万金 (解読) 信書 都下 (江戸表) 諸友、贈る 答書 (とうしょ) 、同紙長短、均 (なら) したものを以って 相 約 (やく) し 、 策子 (冊子) として積む。 閑時 (かんじ) 灯火にこれを覧 (み) る。 恰 (あたか) も一堂において相晤 (うちとけ) るが如し。 また 旅況 (りょきょう) の 一 韵 (韻) 事なり。 老杜 (ろうと) 句、 家書 (かしょ) 万金 (まんきん) に抵 (あた) る。 故人 (こじん) の書、 また然り。 固 (もと) より 万金 に抵 (あた) るを以って題 (しる) す。 (語注) ※ 答書(とうしょ)➔ 問い合わせに対する返答の書状。 ※ 策子(さっし)➔ 冊子。綴じ本(巻本に対して)。 ※ 旅況(りょきょう)➔ 旅のありさま。旅行中の状況。 ※ 韵(いん)➔ 「韻」に異体字。おもむき。ようす。風流。 ※ 老杜(ろうと)➔ 中国盛唐の詩人、杜甫の異称。晩唐の詩人、杜牧を小杜というのに対していう。 ※ 家書(かしょ)➔ 自分の家の蔵書。 ※ 万金(まんきん)➔ 多額の金銭。千金。 ※ 故人(こじん)➔ 古くからの友人。昔の友達。旧友。 (続く)