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自分古文書(16)遠江三十三観音巡礼(23)最終回

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佐束山岩井寺 この土日と、まきのはら塾発表会で、展示と体験講座の準備に今日まで掛かった。明日は駿河古文書会で、終わり次第、東名で牧之原へ走り、展示をして土曜日に備える。忙しくなるので、今日午後、衆院選の期日前投票を終えて来た。 *******************************************************************  遠江三十三観音巡礼は今日で終わりだが、このメンバーで、今度は東海道を歩くことになる。   【歩程】第三十三番‐岩井寺へ、北へ4.5キロ バス道には出ないで、田畑の中の道を迷って遠回りしながら歩く。掛川市との町境にトンネルがあった。トンネルを抜けると、春の立山バス登山道の雪壁のように、道路の両脇が激しく迫り聳えた、カーブした道に出た。壁は落石防止のためコンクリートが吹きつけてあって自然の谷ではないのだが、異様な光景に皆で記念写真を撮る。 岩井寺は里から少し登った山の上にあった。山門が赤く塗られた装飾的な建物で、江戸時代のものに思えた。後で聞くに創建後300年経つという。 第三十三番 真言宗 佐束山 (さづかざん) 岩井寺 ( がんしょうじ)       山高き 峰のいおりに すむ人は 雲にはつせの 風をまつらん 【本尊】如意輪観世音菩薩 【所在地】掛川市上内田岩井寺 案内を請うと、出てきた老婆がご朱印を押してくれる。美味しいお茶を勧めながら、「住職が亡くなったばかりで、今日で二 タ 七日・・・・」と話し始めた。90歳でさすがに外へは出ることはなくなっていたが、お寺では直前まで元気にお勤めをしていた。この十四日には檀家葬が予定されている。息子は勤めがあって掛川に住んでいるが、来年三月に定年で戻ってきてくれる。もう少し生きていてくれたら良かったのだが。今はひとりで・・・・、と話しながら涙を流す。寂しさに我々のような通りすがりの訪問者にさえ、そんな話をしてしまう。そんな気持ちが痛いほど分かった。 住職は小夜の中山の久遠寺の住職を兼ねていたが、最近はほとんど向こうのお寺には行かなかった。昔はバスを乗り継いで、トンネルの所から久遠寺まで歩いて登ったものだ。住職を兼ねてから長かったから、檀家葬には中山からも沢山来てくれると思う。  門の手前を少し登った観音堂にお参りし、...

自分古文書(16)遠江三十三観音巡礼(22)

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  今滝寺、現在のイヌマキの山門 (ネットより拝借)   2026.2.4    まきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座の展示物の準備で一日忙しかった。  今日は 遠江三十三観音巡礼の最終日である。前回から一ヶ月と少し経っている。   巡礼団天ざるで完歩打ち止めを祝う    遠江三十三観音巡礼⑩ 第三十二番 今滝山今滝寺 ~ 第三十三番 佐束山岩井寺 日 時  平成六年十二月三日(土) 天候 晴れ季節風強し 今年も暖冬模様の中、今朝は北風が強くて冷えるとの予報に、セーター1枚余分に着込んだ。いよいよ今日が遠江三十三観音巡礼の最終日となった。一年掛からない予定が約二年掛かってしまった。その間いろいろなことがあって、しかし四人とも何とか今日を迎えることが出来た。打ち上げをどこでやろうとそんな話題は楽しい。 駅裏の長光寺に花輪が沢山並んでいる。O製材所の社長さんの葬式だと聞く。会長さんはいつも良い姿勢で散歩しているのを見掛けていたが、亡くなったのはその息子さんだという。最近逆縁の例を良く耳にする。長寿社会は意外と危ういのかもしれない。 鈴さんが散歩ラリーで買った金谷宿の木札をナップサックに付けている。300円もするなら印刷ではなく焼き印にするべきだと話す。 掛川駅直前で鈴さんが集印帳を忘れたと言い始めた。かつて自分にも一度前科があり、その折は運良く最初のお寺で買い求めることが出来た。バスは出たばかりで待ち時間もあったので、コピーを取ろうということになった。 緑の窓口で暇そうにしている若い駅員にコピーを頼んだところ、迷惑そうな顔をする。どこか近くにコピーをしてくれる所はないか、と質問を変えると、コンビニに行けば良い、と即座に返事が返って来た。コンビニとは思いつかなかった。若い人達にとっては常識なのだろう。世代の差を感じる。駅前のローソンに行くと、コピー機が生憎と故障だった。駅裏にセブンイレブンがあると聞き向かう。「これっしか処」で再度聞くと日産レンタカーを紹介してくれる。駅前広場の向かい側の店先に「コピーサービス」の看板もあった。一枚と知るとサービスにしてくれた。お蔭で更に一バス遅れて二〇分待った。今日も前途多難を思わせる出来事であった。 【歩程】第三十二番 - 今滝寺へ、西へ2.2キロ 大東北公...

ミニ講座のテキストを作成

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  ミニ講座テキストを作った  2026.2.3 この2月と3月に、まきのはら塾、金谷宿大学ともに、講座の発表会がある。今年は、まきのはら塾でも、ミニ講座を開くので、今日はミニ講座共通のテキストを作った。今年は趣向を変えて、来年度、三講座に分けて、140ページの及ぶ「喜三太の記録」を読み上げる計画を立てているので、「喜三太の記録」の「はしがき」をミニ講座で読んでみようと思った。 このはしがきは、内容は難しいことは書いてないが、変体仮名が多用された文になっている。「喜三太の記録」の本文は普通の古文書なのだが、喜三太さんはおそらく勉強された方なのであろう。見事に変体仮名を使いこなして、はしがきが書かれている。初めての人にこれをぶつけるのはどうかと思ったが、難しい分、誰でもわかるように、テキストに工夫を凝らしてみた。これで、初心者でも変体仮名混じりの文を読んでもらえそうか、試しにやってみようと思う。 喜三太さんは江戸時代の末期、金谷宿の商家の次男坊だったが、掛川の各和村の主だった農家に婿に行く。昔は村方三役には、読み書きが出来なければ、いくら家柄が優れた大百姓でも、庄屋(名主)、組頭、百姓代の三役には付けない。喜三太さんは読み書きができる所から、婿さんに選ばれたのであろう。時を置かずに、各和村の組頭と百姓代を兼ねる役に付いている。  村では日照り、蝗害、塩害、など農業の苦難が訪れる。火事や地震や大風(台風)などの災害も起きる。役人からは幾つも御触れが出される。それらをつぶさに記録していて、当時の百姓たちの暮らしが知れて、大変に興味深い。 ****************************************************************** 昨日、会社時代の同僚だったTさんの訃報に接した。昔から心臓が悪くて、ペースメーカーを付けていると聞いたことがある。享年は77歳だと改めて聞いた。お葬式には出ないけれど、冥福をお祈りします。 

自分古文書(16)遠江三十三観音巡礼(21)

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宝珠山盛岩院青木寺 2026.2.2  今週は多忙を極める。次の土日が、まきのはら塾の講座の発表会で、今年は展示以外に、会場で一時間のミニ講座を開く。その準備がまだ出来ていない。 ブログのテーマを考える余裕がない。それで、遠江三十三観音巡礼9日目の巡礼の記録をのせることになる。  【歩程】第 三十 番‐盛岩院へ、西へ6.5キロ 正林寺の広い駐車場に車は一台も無かった。腰を据えて昼食にする。食事後、しばらくアスファルトの上に横になる。こんな場合でもなければ、こんな所で寝るなんて思いもよらないことである。 小笠の町中から牛渕川の土手に出る。草がきれいに刈られて気持がよい。少し下流に関があって水が淀んでいる。こんな所でゆっくり釣りでもすれば気持ちが良いだろうと話す。上空には鳶や鳩、春でもないのに揚げ雲雀が囀り、セグロセキレイがアキアカネを追っている。自然界では既に冬に備えて懸命な準備が始まっている。 菊川ともう一本水路を渡り盛岩院に至る。観音堂で写真を撮った後、ご朱印を請う。若い奥さんが押してくれる。幼稚園年長組の慣れっこい男の子が「なにしてるの」と聞いてくる。側には布袋さんや「木魚に凭れ居眠る小坊主の肩にネズミの像」などの、今風の石像が何体か祀られていた。「木魚・・・・」の像は故郷の五月雛飾りの中にあった。 第三十番 曹洞宗 宝珠山 (ほうしゅざん) 盛岩院 (せいがんいん)                       青木寺 (あおきでら)       雪 見よと たれいそぐらん いそ山の 松の葉こゆる 沖つ白波 【本尊】聖観世音菩薩   【所在地】大東町岩滑(いわなめ) 【歩程】第 三十 一番‐菊水寺へ、北西へ1.1キロ 盛岩院のある岡を下って、岡沿いに少し歩いた所に菊水寺はあった。といっても、ここは観音堂だけが、人家の間の道を少し登った所に立っていた。ご朱印は手前の新築中の家に置かれていた。 紅梅山菊水寺 第三十一番 曹洞宗 紅梅山 (こうばいざん) 菊水寺 (きくすいじ)       岩滑や 春のあしたに 来てみれば 梅の 梢 に うぐいすの声 【本尊】千手千眼観世音菩薩   【所在地】大東町岩滑 【歩程】大東北公民館バス停へ、西へ3.6キロ 菊水寺のご朱印を頂いた家の奥さんにバス道を聞いたが、土方まで...

五年目の「面白古文書12月」完成

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    完成した「面白古文書12月」の令和7年版 2026.2.1   今日から2月、今年ももう一ㇳ月経ってしまった。月日の経つのがどんどん早くなる。今日、漸く昨年分の「面白古文書12月」が完成した。これで令和3年から5年続けたことになる。面白古文書を60本読んできて、小冊子が5冊になった。 古文書講座は中々ハードルが高いと思われる方に、一つでも面白い、古文書も楽しいと思ってもらえればと、毎月の講座の最初に、短かくて興味深い古文書を、「面白古文書」として読んできた。これは自分の三講座、共通のものである。 ことしの12ヶ月、以下へ表題たけでもしめしてみよう。     ミニ講座より 二宮尊徳逝去を知らせる手紙    R7年1月 芭蕉の句の軸    R7年2月 伊佐新次郎 書    R7年3月 漱石の書簡(断片)    R7年4月 安政江戸大地震の瓦版    R7年5月 織田信長朱印状    R7年6月 「亀の歌」本居宣長讃    R7年7月 「一寸高の役」掛川大庭家文書    R7年8月 久能寺妙楽院古文書    R7年9月 近藤勇の処刑の瓦版    R7年10月 年始田中藩役人宅への誘い    R7年11月 うそ・まこと見立て勧め    R7年12月 内山真龍自画像 「ミニ講座」というのは、金谷宿大学の成果発表会で、一時間だけの体験講座を開いていて、その短い教材をこれへ収録している。今年は、まきのはら塾の発表会でも、ミニ講座をやろうと計画している。 古文書以外にも、瓦版、軸物、書簡など、何でも読んでやろうと、取り組んできた。60本もやるとテーマは尽きてくるが、それは良くしたもので、色々な方からこれは面白古文書にどうか、などと、提供を受ける。又博物館に行けばテーマになりそうなものを集めるようにしているし、いよいよ困ったらネットを覗けば未解読の面白古文書向きの画像がいくらでも見つかる。 手あたり次第ではなくて、色々有名な方の手になる古文書、地元で貴重と思われる古文書など、一応は選んでいる。  今年のテーマだけみても、二宮尊徳、芭蕉、漱石、本居宣長、近藤勇など、誰もが知ってる有名人もあるが、 伊佐新次郎、内山真龍は当地では知っていてほしい偉人である。   どこまで続けられるか分らないが、10年続けられたら大したものだ...