「蕉園渉筆」(漢文)を読む(43)蜘咬鼠/釜鳴
白のサルスベリのそばに、寄り添うように 知らない内に生えて来た、赤いサルスベリの花が咲いた 白はほとんど花も終わり、赤白競演とはならなかった 2026.8.27 午前中、二日ほど前に電話した、若い古本屋さんから、電話があった。今、家族全員、コロナに罹って、仕事も休んでいるという。コロナはほとんどインフルエンザと症状に落ち着いたとはいうものの、感染力はかなりあるらしい。会って情報交換したいと思ったが、また後日、コロナが癒えてからという話になった。 それではと、大代のK氏に電話して、先日話に出た「大井河源記」の解読版を届けようと思うと話すと、手を捻挫して、午後は接骨医へ行くので、という。では日を改めて、と云おうとしたら、接骨医に行く帰りに寄ってくれるという。痛くては車の運転も儘ならないだろうと、心配していると、やはり寄るのは無理だったようで、夕方まで待ったが、見えなかった。 今日は二人の知人の災難の話が、重なった。 「 蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 *********************************************************************** (原文) 蜘咬鼠 新街宇八家、鼠与小蜘蟲闘、遂咬鼠頭及腹殺之、 雛軻氏不云乎、小固不可以敵大、小亦有如斯者 (解読) 蜘咬鼠 (蜘蛛、鼠を咬 (か) む) 新街 (新町) 宇八家、鼠 (ねずみ) と小蜘蟲 (こぐも) 闘 (たたか) う。 遂に、鼠の頭及び腹を咬 (か) み、これを殺す。 鄙 (ひな) の 軻 (か) 氏云わざるや。 小は固 (もと) より、大を敵には出来ない。小またかくの如きもの有り。 (語注) ※ 鄙(ひな)➔ 都から離れた土地。田舎。 ※ 軻(か)➔ 荊軻(けいか)。「荊軻」は、中国戦国時代末期の刺客。燕の太子丹の命を受けて秦に赴き、秦王政(後の始皇帝)を策略を用いて暗殺しようとしたが失敗して殺された。 (原文) 釜鳴 往歳、波津(岡田氏)長兵衛家厨下釜鳴数日、家致千金、 近時福岡民家亦鳴数日、爾来家日衰、人云吉凶以時、 長兵衛家鳴以朝、福岡之民以夕鳴、所不同也 (解読) 釜鳴 往歳 (おうさい) 、波津(岡田氏)長兵衛家、 厨下 (ちゅうか) 釜鳴 (かまな) り数日、 家、千金致す。近時、福岡民家また鳴り数日、爾来 (じらい) 、家日に衰える。 人、時...