「蕉園渉筆」(漢文)を読む(30)秋葉火祭
傘寿のお祝い 子供たち持参の御馳走 2026.8.11 午後、駿河古文書会の基礎講座の講師で、静岡へ行く。少し早く始め、時間があったので、この「かさぶた残日録」及び「蕉園渉筆」のことを宣伝した。同ブログのカウント数が増えれば良いが。 夜、子供たちと孫たちが集まって、傘寿のお祝いをしてくれた。さあ、次は米寿だ。そこまではまたひと山ある。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 *********************************************************************** (原文) 秋葉火祭 秋葉山、歳十一月十六日、為火舞、数人持炬而舞、 祠側、有一叢、老杉列立、環牆禁人、此日守司者入而祈焉、 奠膳七十五、毎膳撃鼓、天狗奪桴、固数十挟腰而入、 寛政の京師火、秋葉神第一護禁中、有 勅祈年宮、 爾後不奪桴云 (解読) 秋葉火祭 秋葉山、歳 (とし) 十一月十六日、火舞 (ひまい) として、数人、 炬 (きょ) を持ちて舞う。 祠 (ほこら) 側 (そば) に 一叢 (ひとむら) 有り。老杉 (ろうさん) 立ち列 (つら) なり、 環牆 (かんしょう) 人を禁ず。 この日、 守司 (しゅし) の者、入りて祈る。 奠膳 (でんぜん) 七十五、毎膳、鼓 (こ) を撃 (う) つ。 天狗、桴 (ばち) を奪う。 固 (もと) より数十、腰に挟 (はさ) みて入る。寛政 (かんせい) の 京師火 (けいしび) 、 秋葉神、第一、禁中を護る。祈年 (きねん) 宮に 勅 (ちょく) あり。爾後 (じ ご) 、 桴 (ばち) を奪わずと云う。 (語注) ※ 炬(きょ)➔ たいまつ。かがり火。 ※ 一叢(ひとむら)➔ 一か所に集まりまとまっているもの。ひとかたまり。ここでは植生をいう。 ※ 環牆(かんしょう) ➔ 周りを取り巻く垣根。 ※ 守司(しゅし)➔ 役所。守る役職。 ※ 奠膳(てんぜん)➔ 神仏に供えるための食事を指す。 ※ 京師火(けいしび)➔ 京都で発生した火災や災害。 ※ 祈年(きねん)➔ その年の豊作を神に祈ること。 ※ 勅(ちょく)➔ 天皇の言葉。みことのり。 ( 続く)