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「蕉園渉筆」(漢文)を読む(24)木主粘着

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  ヨウシュヤマゴボウの花?実? 裏の畑の雑草の中で妙に目立つ 北アメリカ原産の帰化植物で毒性があるらしいから要注意! 2026.8.4 今日、新しいクーラーの代金を振り込もうと銀行へ行った。キャッシュカードで振り込もうとしたが、案の定、機械に拒否された。聞けば、70歳以上の人は、警察からの申し入れで、銀行の確認がなければ振り込みは出来ないと聞く。たしか以前は金額によってだった気がしたが、今は金額の多寡にかかわらず振り込みができないと聞いた。免許証や電気屋さんの請求書を見せたりして、手続きを終えて、何とかキャッシュコーナーで振り込みを済ませた。行員に「歳は取りたくないものだね」と問わず語り。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 *********************************************************************** (原文) 木主粘着 下吉田邑、勘三郎、嗜酒、酖色、不祭祖先を久矣、一邑為無頼、 一日裸体酔臥於祠堂前、木主下墜粘着其背、百方不脱殺皮肉取之 (解読) 木主粘着 (位牌粘着) 下吉田邑 (村) 、勘三郎、酒を嗜 (たしな) み、色に酖 (おぼ) れる。祖先を久しく祭らず。 一邑 (村) 無頼 (ぶらい) として、一日、裸体で 祠堂 (しどう) 前に 酔臥 (すいが) す。 木主 (もくしゅ) 墜 (お) ち下り、 その背に 粘着 (ねんちゃく) す。 百方 (ひゃっぽう)(手を尽くすも) 脱せず。 皮肉 (ひにく) を殺してこれを取る。 (語注) ※ 無頼(ぶらい)➔ 酒や女遊びにふけること。放蕩。 ※ 祠堂(しどう)➔ 寺の、檀家の位牌いはいを納めておく堂。位牌堂。 ※ 酔臥(すいが)➔ 酒に酔って寝ころぶこと。 ※ 木主(もくしゅ)➔ 神または人の霊にかえてまつる木製のもの。みたましろ。位牌。 ※ 粘着(ねんちゃく)➔ ねばりつくこと。 ※ 百方(ひゃっぽう)➔ あらゆる方面。種々の方法。多く副詞的に用いる。ほうぼう。あれこれ。 ※ 皮肉(ひにく)➔ 皮と肉。また、からだ。 ( 続く)

【活動の記録】と【読了図書】7月1日~7月31日

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七月十九日、帰郷の際、暑い出石城址から見た出石の城下町 真ん中の塔が辰鼓樓 2026.8.3 昨夜、久しぶりに推理小説を読んでいたら、今朝の四時まで起きていた。おかげで日中二度ほど、新しいクーラーの部屋で昼寝。これはちょっとまずかった。 7月の 【活動の記録】と【読了図書】を記しておこう。   *******************************************************    【活動の記録】 7月3日    午後、 駿河古文書会。 7月8日    午後、まきのはら塾 「古文書解読を楽しむ」 講座講師。 7月9日    午後、 掛川古文書講座受講。 7月10日   午後、 駿河古文書会。 7月11日   午後、「静岡の考古学と歴史」講座。 7月15日   午後、金谷郷土史研当番、「 蕉園渉筆 」の紹介。    7月18日    午前、 金谷宿大学「古文書に親しむ(初心者)」講座教授。         午後、金谷宿大学「古文書に親しむ(経験者)」講座教授。 7月19日   故郷、豊岡墓参り一泊。 7月20日   故郷、豊岡より帰宅。 【読了図書】 読書:「南の罠 ラストライン 8」 堂場瞬一 著 【解読本】 上越秋山紀行 下巻       鈴木牧之著 現在作業中のもの   蕉園渉筆(漢文)       小島 蕉園著  硯石日記 1          硯屋弥惣次著

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(23)寒柿/墓揺

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  長岡大花火(ネットから拝借、今年のものではない) 今夜、NHKのテレビで見る 2026.8.2 昨夜は、大井川の花火大会で賑わったようだが、我が家からは音はすれども見えない。かといって、今は見物に外へ出る気にはならない。一日遅れで、長岡大花火をテレビ中継していたので、居眠りしながらそちらを見た。 午後3時から、久しぶりの班の常会があり 出席した。出席者は15人ほどであった。家を建ててから早や50年近くになり、多いときは30軒を越す班だったけれども、今回、2軒、人が住まなくなって班から外れる家が出て、20何軒かに減ってしまった。確実に町は老いていくものだと、切実に感じる。 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 *********************************************************************** (原文) 寒柿 西山寺村山中有一柿樹、寒中結実、蓋異樹也 (解読) 寒柿 西山寺村山中 (さんちゅう) 、一柿樹 (柿の木) 、寒中に結実す。蓋 (けだ) し、 異樹 (変わった木) なり。 (原文) 墓揺 相良畳屋長兵衛母、生長兵衛輙死、父与三郎、無資、 不得葬墳寺、埋屍海浜松林中、長兵衛成能務農事、稍々家興、 及父没具礼葬其墳寺、欲移母合葬、乃至松林中告之、 墓石揺動而不止、竟改葬焉 (解読) 墓揺 (墓揺れる) 相良畳屋長兵衛母、長兵衛生まれ、輙 (すなわち) 死す。父、与三郎、 資 (もとで) が無く、 葬 (ほうむ) る 墳寺 (ふんじ) を得ず、屍 (しかばね) を 海浜の松林中に埋む。 長兵衛成 (そだち) て、能 (よ) く農事に務め、 稍々 (しょうしょう) 家を興す。 父没すに及び、 礼葬 (れいそう) に具 (そな) え、その墳寺 (ふんじ) 、 母と 合葬 (がっそう) に移さんと欲す。 乃 (すなわち) 、松林中に至りこれ を告ぐ。 墓石揺れ動いて止 (や) まず、改葬 (かいそう) を竟 (おえ) る。 (語注) ※ 墳寺(ふんじ)➔ 菩提寺。 ※ 稍々(しょうしょう)➔ 次第に。だんだん。 ※ 礼葬(れいそう)➔ 葬礼。葬式。 ※ 合葬(がっそう)➔ 同一の墓に二体以上の遺骸または遺骨を葬ること。 ( 続く)

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(22)浅草海苔

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アサクサノリ (ネットより) 「内湾や河口の潮間帯 において、 ヨシ などの茎、杭、貝殻などに着生している。」   2026.8.1 朝は早く目が覚めたので、午後昼寝しようとしていたら、Nさんから電話があり、今、金谷郷土史研の「竹下村誌稿」の2回目の講義があるという。もう皆んな集まっているというではないか。自分の頭では明日の日曜日と思い込んでいた。すぐに行くと、何とか開始に間に合った。二度目の失敗のように思う。歳を取るとこんな失敗が増えるのだろう。次回は自分が講義をしなければならないから、三度目は許されない。 「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。 浅草海苔 が 「 川瀕 (ぞ) いの 所産 」 とはどういうことか。疑問に感じて調べてみたら、写真の説明のように、もともと、河口のヨシの茎などに着生していたものと書かれていた。成程と納得した。 *********************************************************************** (原文) 海苔 海苔以江都浅草為佳品、即瀕川所産也、 其他各方所出皆不及、 製亦甚踈、遠州不産、 近時、松坂海出之、土人 招 浅草工匠製之、 至上品也、但香気稍 譲 浅草耳 (解読) 海苔 海苔 (のり) 、江都 (江戸) 浅草を以って 佳品 (かひん) となす。 即 (すなわ) ち 川瀕 (ぞ) いの 所産 なり。 その他、各方 (かくほう) 出だす所 (ところ) 、 皆な及ばず。製 (つく) り また甚だ踈 (あら) い。遠州は産せず。 近時、松坂 (舞坂) 海 これを出す。土人、 浅草工匠を招き、これを製す。 至上 (しじょう) の品なり。 但し、香気、稍 (やや) 浅草に譲るのみ。 (語注) ※ 佳品(かひん)➔ よい品物。 ※ 至上(しじょう)➔ この上もないこと。また、そのさま。最上。最高。 ( 続く)

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(21)古鐘

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  「上越秋山紀行 下巻」解読一般向け冊子 2026.7.31 「上越秋山紀行 下巻」解読一般向け冊子が出来て、先日「上巻」を進呈したTさんに進呈した。上巻を読んでみてくれているらしく、「むずかしい」との感想だった。読みなれないから、難しいと思うのだろうが、難しい言葉には語註が付けてあるから、理解可能だと思うのだが。 これで、十冊出来た。10冊を改めて書き留めて置く。   1 歳代記(幕末編)         松浦幸蔵著   2 歳代記(明治編)         〃   3 安政大地震能記        山崎久麻呂著   4 大井河源記(前編)        桑原藤泰著   5 大井河源記(後編)         〃   6 安政大地震記録        松下良伯著   7 薦被り騒動(五和の百姓一揆)   山田家文書   8 安倍記            桑原藤泰著   9 上越秋山紀行 上巻      鈴木牧之著   10  上越秋山紀行 下巻        〃 これで、ひと山越した。続いて、どんな題材を取り上げようか、今考えている。 候補としては、 「喜三太さんの記録」「硯石日記」、さらには今ブログで解読している 「蕉園渉筆」(これは漢文解読)、いずれも大作で時間が掛かる。「東海道山すじ日記」なども面白いか。 しばらく時間が掛かるが、乞うご期待! 「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。 *********************************************************************** (原文) 古鐘 「これ天慶の古鐘也。今金峯山に在」 秋葉山下本郷村、有寺曰長福寺、住僧与客囲棋、 一道士長丈余者、来乞什器、住僧曰、貧寺無一物、 唯有一鳴鐘耳、乃奪去掛之和州大峯松樹、 銘尾有州及び寺号鋳匠之名、衆人所徧知也、近時安于堂中云 (解読) 古鐘 「これ 天慶 (てんぎょう) の古鐘なり。今、金峯山に在り」 秋葉山下、本郷村に、長福寺という寺あり。住僧と客、棋 (碁・将棋) を囲む。 一道士長 (背丈) 丈余 (じょうよ) の者、来たりて 什器 (じゅうき) を乞う。 住僧曰 (いわ) く、「貧寺にて一物 (いちぶつ) も無し。 唯一つ鳴らす鐘有るのみ。」...

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(20)油山

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  パソコンのある部屋のクーラーを入れ替える 2026.7.30 パソコンを置いている部屋のクーラーが壊れたので、入れ替えた。クーラーが値上がりするとかで、駆け込みで更新する人も多い と聞くが、これは最新式の省エネタイプで、いささか値が張ったが、夜はクーラーのない寝室に冷気を送るため、やや強力なものにした。効果のほどはどうだろうか。 「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。 袋井の油山寺の名前の由来を始めて知った。 *********************************************************************** (原文) 油山 袋井駅、油山寺、後丘迸膏油、寺由名焉、 近邑人汲為燈油、近時一媼鬻之、 油絶不出、 傍有飛泉、汲以漑田、能免蝗患 (解読) 油山 袋井駅、油山寺、後丘 (こうきゅう) に膏油 (こうゆ) 迸 (ほとばし) る。寺の名の由(よし)。 近邑 (村) 人、燈油として汲む。近時、一媼 (おうな) これを鬻 (ひさ) ぐ。油絶えて出ず。 傍 (そば) に飛泉 (ひせん) あり。汲 (く) んで田に漑 (そそ) ぐ。能 (よ) く蝗患 (こうかん) を 免 (まぬが) る。 (語注) ※ 膏油(こうゆ)➔ 膏と油。物をみがいたり灯火用に使ったりする。「膏」は、粘性の強いあぶら。 ※ 媼(おうな)➔ 年をとった女性。 ※ 鬻ぐ(ひさぐ)➔ 売る。商いをする。 ※ 飛泉(ひせん)➔ 勢いよく噴出する泉。 ※ 蝗患(こうかん)➔ バッタ類の大量発生による災害。 ( 続く)

「蕉園渉筆」(漢文)を読む(19)奸通

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イオンモール熊本の大爆発の跡 2026.7.29 熊本の大地震は一夜明けて、その被害がかなり大きなものであったことが判明した。中でも、イオンモール熊本の大爆発は防げた被害だったと思う。だんだん真相が明らかにされると思うが。 「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。 今日の奸通(姦通)の話しは、姦通があったら、亭主は二人並べて斬殺することが認められていた。しかし、斬殺することはまれで、金7両でなかったことにする内々のルールがあった。そんな前提で読まれたい *********************************************************************** (原文) 奸通 上庄内邑、三五郎者、通同邑宇右衛門妻、 夜窺夫出、来同枕席、夫鶏鳴帰家、竊逐之不去、妻亦不懼、 姦夫公然曰、癡漢与妻乎、将刃乎、不得已併殺之、 豈非陥溺人心之甚者乎 (解読) 奸通 (姦通) 上庄内邑 (むら) 、三五郎は、同邑 (むら) 宇右衛門妻と通じ、 夜、夫、出るを窺い、 同 枕席 (ちんせき) に来たる。夫、 鶏鳴 (けいめい) に家に帰る。 これを竊 (ひそか) に逐 (お) うも去らず。妻もまた懼 (おそれ) ず。 姦夫 (かんぷ) 公然 (こうぜん) 曰 (いわ) く、 「 癡漢 (ちかん) に妻を与えるか、将 (はたまた) 刃 (やいば) か。」 已むを得ず、これを併 (あわ) せ殺す。 豈 (あに) 、 陥溺 (かんでき) 人心の 甚 (はなはだ) しからずや。 (語注) ※ 枕席(ちんせき)➔ 寝室。ねや。 ※ 鶏鳴(けいめい)➔ 一番どりの鳴くころ。夜明け。明け方。 ※ 姦夫(かんぷ)➔ 他人の妻と密通する男。間男。 ※ 公然(こうぜん)➔ おおっぴら。あけすけ。 ※ 癡漢(ちかん)➔ 愚かな男。ばかもの。痴漢。 ※ 陥溺(かんでき)➔ 酒色にふけること。理性を失って遊びなどに熱中すること。 ※ 豈~(あに~甚しからずや)➔ どうして。甚だしくないことがあろう。(反語表現) ( 続く)