「蕉園渉筆」(漢文)を読む(17)雄鷲/神祖手植梅
鷲の親子 (写真はネットより拝借) 2026.7.25 午前中に、大阪のYK氏より、一般向け用に解読した古文書、10冊の受領とお礼の電話が来た。本人は今は細かい文字は読めないようで、その分、奥さんが読んで話してくれることを期待したい。奥さんいわく「ちょっとのぞかせて貰ったが、まるで江戸時代のドラマを見ているよう」とは、少し世辞が過ぎる。たくさんで申し訳ないが、面白そうなものだけでも、是非読んでいただきたいと思う。 「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。 *********************************************************************** (原文) 雄鷲 浅場邑民、射殺一雄鷲、其夜懐臥新生児、 夢䳄鷲来欲奪児、抱住緊急、寤而視之、児已死矣 (解読) 雄鷲 浅場 (浅羽) の 邑民 (ゆうみん) 、一羽の雄鷲を射殺す。その夜、臥す新生児を懐 (おも) う。 夢に、䳄鷲 (めすわし) 来り欲し、児 (こ) を奪う。緊急 (いそいで) 抱住 (だきしめ) る。 寤 (さめ) てこれを視るに、 児 (こ) 已 (すで) に死せり。 (語注) ※ 邑民(ゆうみん)➔ 村人。 (原文) 神祖手植梅 中泉庁事、階前有大梅樹、神祖所手植、幹周囲六七尺、不高甚、 枝東西張径七間許、成船形、梢三叉共立如帆、 香異凡梅云、惜花時、不過之也 (解読) 神祖手植梅 (家康手植えの梅) 中泉庁事 (役所) 、 階前 (かいぜん) 、大梅樹有り。神祖 (家康) 手植の所、幹周囲六七尺、 甚だ高からず。 枝東西張、径 (けい) 七間ばかり、船形になる。梢 (こずえ) 三叉 (みつま た) 、ともに帆の如く立つ。 香り 異凡 な梅と云う。花時を惜しむこと、これに過ぎざ るなり。 (語注) ※ 階前(かいぜん)➔ 階段の前。庭先。 ※ 異凡(いぼん)➔ 並外れている。非凡である。 ( 続く)