再び、大庭大助の資料展を見に行く

 

掛川二の丸茶室から天守閣が見える 

2025.7.3 

午前中、金谷郷土史研の会員五人で、大庭大助の資料展を見学に、掛川中央図書館に出かけた。7月1日より展示内容が変わると聞いていたが、半分くらいは新しい資料に差し替えられていた。大庭大助の御子孫の大庭捷二朗氏は、立ち会えないと電話で聞いていたが、話を通していただいたようで、図書館のM氏に丁寧に応対していただき、展示の内容を詳しくご説明頂いた。

宿場の橋の自普請による付け替えや、御用達三人で田中藩へ資金貸出の話や、鬼卵との交流など、興味ある話が、その古文書とともに紹介された。

見学後、図書館の郷土史コーナーの充実ぶりを、郷土史研の参加者に紹介すべく、郷土史コーナーに案内した。イベントや講演の小冊子や、手に入りにくい文書や書物のコピーを、それぞれ表紙をつけて蔵書として管理している点など、外の図書館でも、ぜひ参考にしてほしいと思った。

図書館を後にして、二の丸御殿を見学する。何度目かだが、冷房もなくて夏向きではない。開放された玄関口だけは 、風が通って気持ち良い。受付のおじさんと話しながら、他の会員が出てくるのを待った。この御殿は、建築後170年、安政の地震後に建てられてものだという。閉鎖されていたが、階段上がると、二階は書庫だったという。明治の初めに掛川藩は千葉に移り、太田侯はすべて、沢庵石まで千葉へ持って行かれた。だから今は書庫に何もないという。

売店に、丸い輪っかの付いたつり革が並べられていた。売り物かと聞けば、天浜線でよく売れるらしく、ここでも置いている。ブームのようだという。真田紐が売られているが、真田紐といえば、我々の年代はサナダムシを思い出す。真田紐に似ているから名付けられたのだろうが、まさか逆ではないよね、真田紐は大阪の陣まで、真田家が暇だったので、真田紐作りを内職にしていたらしい。ほんとかね。

そんな会話を楽しんだ。

最後に二の丸茶室で、抹茶をいただく。係りの和服の女性と会話した。入り口で水壺が置かれて、水琴窟の音色がした。水が来ているのかと辿ったら、コードが一本つながっていた。あれは録音だね。えっ、そうですか初めて知った、とこれはとぼけたのであろう。

現代の若い人は水琴窟を知らない人も多いから、録音でなくて本物を聞かせてやりたい。コストもかかるだろうが、こんなところでこそ、本物を作って水を流すと鳴る水琴窟を聞かせたいと思った。

暑い時ではあったが、半日のんびりできて、有難かった。

 

掛川二の丸美術館脇のエノキモチ(愛称・絵のきもち) 
エノキとクロガネモチの合木
幹回り 3.5メートル(巨木)

 
やっぱり巨木の写真はいいなぁ!

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