民主主義はもう終わりなのか?

 庭のマンネングサ

2025.7.5 

ロシア、中国、北朝鮮と権威主義の国家が大手を振っている。世界のあちこちで戦争が起きている。そんな中で、民主主義の旗手と思われていたアメリカが、トランプ大統領になって、権威主義の国家に仲間入りしようとしているように見える。

権威主義の国には国家理念がない。あるのは権勢欲や金銭欲だけである。報道を規制して、人民には都合の悪いことは一切伝えない。目覚めた人民は抹殺するのみである。さらには、事実を曲げた虚偽情報を流す。この頃は、ネットで、虚偽情報を発信すれば、放っておいても拡散する。真偽は関係なく、面白ければ拡散し、拡散すれば真実に見えてしまう。

真実を伝えるべき新聞やテレビは、若い人達は信用していない。購入したり、視聴する人はどんどん減っている。ネットで流れる情報こそ真実だと思っているからだ。だれも見なければないと同じである。このままでは報道機関は衰退の一途をたどる。

選挙はあっても、にせ情報を拡散させれば、どうとでも誘導できる。弾劾を受けた首長が直後の選挙で再選される様子を見ていると、報道機関がいかに力を失っているか、今やネット情報がすべてを牛耳っているのがよくわかる。

コマーシャルの名のもとに、ネットへ金を注ぎ込んでいる企業が多いが、ネットには自制がないことを知るべきだ。ネットでは真偽は関係ない。興味を引くかどうかで、カウントを稼げば金になる。いつかその刃は自らの企業へ向いてくるやもしれないことを自覚すべきだ。

日本に本当の民主主義が生まれて80年。その間を、その恩恵を受けて生きて来た自分。しかし、その民主主義が終わろうとしているのを見るのは悲しい。報道によると、選挙に何らかの形で不正があると考えている人々が、全体の4分の1あるという。若い世代はもっと割合が増える。その報道に接し、愕然とした。今に、アメリカ大統領選挙のように、自分に気に入らない選挙結果を見たら、議会に乱入する暴挙が始まるに違いない。

ああ! 日本でそんな事態を見たくない。民主主義の断末魔を聞きたくない。

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