講座の雑談で楽しむ

茶畑の中の向日葵畑
牧之原の茶園の中にどうしてヒマワリが? 

2025.7. 

午後、酷暑の中、まきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座で、榛原文化センターへ行った。少し早く着いたので、センターと図書館を兼ねた受付で、講座の部屋の鍵を借り、遠隔で部屋の冷房のスイッチを入れてもらい、部屋の冷房が効くまで、そこで無駄話をした。「熱いねえ、ここはクーリングシェルターになっているのかなぁ」そばのクーリングシェルターの幟を示された。「なるほど。他の図書館で、夏にはいつ行っても居るおじさんがいるけど、あれは涼みに来ているのだねぇ」冷たいお茶をどうぞと言われた。エントランスに冷えた緑茶をサービスする機器が設置されていた。いかにも、お茶どころらしいサービスである。

熱中症には水分補給も大事なことである。かつて、ある図書館の隅で、持参したポットからお茶を飲もうとしたら、「飲み物をのむのはご遠慮ください」と言われたことがあった。この頃、同じ図書館に行ったら、台がしつらえてあって、「飲み物をのむ場所」と表示されていた。異常な暑さで、図書館の、設備もルールも、色々変わっていくようだ。しかし冷たい緑茶は嬉しいサービスである。帰りに高校生が5、6人いて、紙コップでお茶を飲んでいた。

2時間の講座が終わって、「二番茶が高いようだね、昨年の倍ぐらいする」と一人が発言し、一時、受講者の間でお茶談義となった。

輸出など碾茶が増えて、特に鹿児島から来る二番茶が減ってしまった。そこへ来て、鹿児島などでは、紅茶の生産も増えているらしい。インドなど紅茶の生産国で、紅茶を飲む人が増えて、世界に回る量が減ったのだろう。品薄の二段茶は、主にペットボトル用のお茶で、そんなこんなで、静岡の二番茶の茶価が上がったのだろう。

いつから急須で飲む煎茶は減ってしまったのだろう。静岡県では東日本大震災以降、東北地方の需要が激減して、元には戻らなかった。特に仙台など大きな需要があったのだが。

いろんな話が交差して、さすが茶どころである。自分が茶業界から離れて、年金生活に入っての十数年、茶業界も大きく変わってしまったようだ。「ここはお茶の講座じゃないから、話はこの辺までにしましょう」と講座の解散を促した。

こんな雑談が出来たことが、今日の大きな収穫である。 

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