「古文書解読講座」が楽しくなってきた

 
 庭の隣地(茶畑)境の
タカサゴユリとサフランモドキの
意図しないコラボ 
2025.8.14 

昨日、牧之原市の榛原文化センターで、「古文書解読を楽しむ」講座を実施した。あいにく今月の第2水曜日は旧盆に当たって、出席者が少ないかと危惧したが、7名の参加があってまずまずだった。

最初に顔を見せたMさんは、来る途中に富士見霊園の中村肇先生のお墓へお参りしてきたという。中村肇先生が亡くなられて、もう7年になる。自分は直接に教えを乞うたことはないが、先生が行われていた当地での複数の歴史講座が終わって、その講座の一部を引き継ぐような形で、一年後に古文書講座を始めた。もちろん、古文書講座と歴史(郷土史)講座は別物であるが、この古文書講座の受講生の何人かが、古文書講座の主だった受講生になって頂いている。

何しろ長く中村先生から郷土に関係する歴史を学んできた人達だから、当古文書解読講座で扱う武将や郷土の話は、知識が豊富な方が多く、とても自分が太刀打ちできるレベルではなく、ついつい皆さんの発言に聞き入っており、時々、これではどちらが講師だかわからないと感じるほどである。講座の展開が、講師の一方的な講義に留まらず、受講生の色々な情報や知識に盛り上がっている。

また、中には、古文書解読を勉強されて来て、解読について講師も気付かなかった、かなり的確な意見を言われて、大変頼もしく思っている。講師が至らない分、受講生の方々にカバーして頂ける。講師がすべてを取り仕切るのではなくて、講師と受講生が意見を出し合って古文書を解読してゆくという形である。これはまさに自分が目指している講座の理想形である。だから、その指摘が正しいと判断されたら、自分の解釈を変えることに躊躇はない。

古文書解読の勉強は、講師から一方的に聞いているだけではなくて、受講者が自分で考え、間違ってもよいから発言してみる、そこにこそ学びがあるのだと思う。「古文書解読を楽しむ」講座は、そういう意味で、理想に近づいてきたかと、講師自身がほくそ笑んでいる。

コメント

このブログの人気の投稿

「かさぶた日録」改め「かさぶた残日録」開始

竹下村誌稿の事

金谷郷土史研究会ー”べらぼう見学会”(10日)