自民党初の女性総裁選出に思う
2025.10.6
10月4日午後、高市早苗氏が自民党初の女性総裁に選出された。その一部始終をテレビでついつい見てしまった。
石破政権下で、自民党は選挙に連敗した。その原因を政治資金パーティー収入の裏金問題を引きずっていると、考えている向きがあったのかもしれないが、それは野党支持者の言い分で、自民党支持者はいつまでも引きずってはいない。党内処分が済んでしまえば終わりと考えていたはずである。その点、党もマスコミ報道に踊らされていたと思う。
ならば、自民党はなぜ連敗したか。是非はともかくとして、日本の選挙民は、このような世界情勢の中で、随分保守化、右傾化していると実感する。特に若い人にはその傾向が強い。当然自民党支持者の中でもその傾向が強いと思う。
ところが1年前、自民党は、党員が望んだ、自民党では最保守の高市氏を選ばず、こともあろうに、その逆を選んでしまった。自民支持層の失望、離反は甚だしく、参院選では何も実績のない参政党などへ大きく流れた。
自民党は、この事実をどこまで理解していただろうか。今回の総裁選でも党員票は圧倒的に高市氏を選んでいた。決戦投票が、高市氏と小泉氏の間で実施された。人の言うことを聞かない信念の人と、自分の意見を持たない、周りの意見でどうにでもなる人との戦いであった。小泉氏に付いた議員の多くは自分たちの意見を通しやすいとの思惑があったのだろう。
最後に、自民党で唯一派閥を維持する麻生最高顧問の「決選投票になったら党員票の多い方を総裁に」という意向がものを言ったのであろうか、議員票でも高市氏の得票の方が多く、高市氏の完全勝利であった。麻生最高顧問は、自民党支持者の傾向を把握していたようだ。
石破政権下で、各党派を右から順に書いてみると、自分独自の見解だが、参政、維新、国民、自民(公明)、立憲‥‥‥という順に見えていた。国民の投票行動がどう表れたかは明白であろう。高市氏の総裁で、参政、維新、自民(公明)、国民、立憲‥‥‥の順に変わるであろうか。高市氏は、「参政、維新」あるいは「国民、立憲」、そのどちらと連立を試みるのだろうか。注目したい。
若者たちの右傾化については、また項を改める。
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