今、日記の古文書が面白い

金谷宿大学「古文書に親しむ」講座
開始前の会場

2025.11.15

本日、金谷宿大学「古文書に親しむ」の「初心者」「経験者」の2講座を午前午後で実施した。最近は2講座4時間を一日にこなすと、ぐったりと疲れを感じるようになった。 

今、日記の古文書を読んでいる。これが中々興味深い。今進行しているのは、一つは金谷宿の川役人だった松浦幸蔵氏の「歳代記」である。18年前、最初に古文書講座を受けた頃に、確か「歳代記」の後半部分、「明治編」を教材として学んだように記憶している。前半の「幕末編」には、東海道筋に御札が降ることが発端になった「ええじゃないか騒動」が克明に記録されて、全国でも貴重な資料となっている。

この際、原文のコピーを取り寄せ、金谷町史の解読文を参考にしながら、読み進めている。

解読を始めて、気付いたことは、金谷町史の解読文に、明らかに誤読と思われる部分がいくつも見つかることである。自分の解読力が増したことを示しているともに、解読の大事なことは、自分で読んで違和感のないことを確認することである。違和感があれば、その解読は間違っている。 

目標は、解読して今の若い人たちにも読める文にすること。これは決して現代文に書き直すことを意味していない。難しい言葉を今風に直してしまうと、書いた時代の雰囲気、文章の味が消えてしまう。あくまでも、漢字を新漢字に直し、おくり仮名や「てにをは」を現代のルールに直すにとどめる。その分、難しい言葉には、丹念に語註を付けている。これが自分で決めたルールである。

「歳代記」は、テーマを以って書かれているので、日毎の内容を表題として付け、また、日記には日付しか書かれていないので、各ページの右肩に、年月日を和洋列記して、入れようと考えている。

「歳代記」は、間もなく解読を終わるので、関係の向きに製本して配ろう。おそらく「幕末編」「明治編」合わせてB4判で70ページほどになるかと思う。 

続けて、江戸時代中期、静岡の商人硯屋弥惣次の日記「硯屋日記」である。これはすでに五分の四ぐらいの解読が終わっている。さらには、色々日記の古文書のコピーを今集めている。

解読したい向きがあれば、コピーを頂ければ、解読します。

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