天気は良いし、ちょっと紅葉を / 藤枝市郷土博物館「蔦屋重三郎展」
2025.11.28
天気は良いし、ちょっと紅葉を見に行こうと、女房と午後、出かけた。確か藤枝の金毘羅山公園が見頃のようだとテレビでみたような気がして、目的地とした。その辺はいい加減なもので、瀬戸川沿いの駐車場には、車が一台もいなかった。久しぶりの山道を登り始めて、ここは桜の名所なのだと気が付いた。桜の葉も散ってほとんど裸木である。間違いなく、間違えた⁉ それでも無人の山は静かでよい。人っ子一人会わず、鳥さえも一羽も見なかった。これではマスクがなくてもインフルエンザに感染する恐れすら全くない。
山道にはどんぐりが沢山落ちていた。熊はどんぐりは食べないのだろうか。もっともここまでは熊も出て来ないだろう。考えることがないので、余分なことまで考えながら下山した。まあ、散歩してきたと思えばよい。
そのあと、蓮華寺池公園へ回る。ここも紅葉はまだまだと思ったから、藤枝市郷土博物館へ蔦屋重三郎展を見に行くことにした。博物館前で、歩き始めて間がない、
小さな子供が、ちょこちょこと歩き、母親が脇で見守っている。女房が何やら話しかけている。1歳3か月とか聞こえる。博物館が好きなのか、ちょこちょこと入ってしまうので、今まで2回も蔦重展を見たとこぼしている。こんなにちっちゃくて、こんなに達者に歩けるものだろうか。
蔦重が関わった浮世絵が展示されているが、名所の浮世絵には何とも奇抜な絵が多い。枝がくるりと丸く曲げられ、向こうに景色が広がったり、馬の何頭かの馬の脚が画面の半分を占めている絵など、江戸の絵師の奇抜な発想の自由度合にはいつも驚かされる。世界が驚いた浮世絵も、それを喜んで購入した江戸っ子たちが、それを支えていたのだと思う。現代のアニメ文化も、それを面白いと熱中した若者たちがいて、初めて興隆し、世界進出できたのだ思う。
蔦重の店「耕書堂」のミニチュアは、夫々の部屋で刷りなどの作業をする人形まで細部にわたって作られていて、ついつい中までのぞき込んでしまった。
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