古書店T氏との三時間半
庭の徒生えのペチュニア
水さえ絶やさなければ
こんなところにも花を咲かせる
2025.6.25
午前中、吉田のT古書店の倉庫兼事務所で、T氏に会い、現在彼が調査中の大井川川下の村々について、色々とお話しした。終ったのは、すでにお昼を過ぎていて、都合3時間半も経っていた。二人とも時間を忘れて、話が弾んだことになる。大井川川下の村々についての話は、T氏の論文を待って、ここに記すことはしないが、天正18年、中村一氏の手による「天正の瀬替え」は、いよいよ「まぼろし」と思えてきた。
元和五年(1619)、徳川家康の第十男頼宣は、駿府から紀州へお国替えになる。国替えの時、遠州の村々がどれ位石高があり、年貢をどのように納めていたか、おそらく引き継ぎのために残された一冊だったのだろう。その資料は、おそらく書き写したものと思われるが、T氏の手に入ったという。T氏はその資料を読み込み、遠州の村々の諸事情を根気よく調べて、一冊の論文を書こうと目論んでいる。最初に話を聞いてから、もう一年以上経つが、いよいよ今年中には目途をつけたいと考えているらしい。書籍化されたものを早く読みたいものである。
旧五和村の地域に関して言えば、その書によれば、元和五年(1619)の時点で、横岡新田は現存し、僅かながら年貢が計上されているけれども、牛尾村、竹下村、番生寺村、島村などは、年貢の対象になっていないのか、村の名前すら載っていない。五和の五ヶ村の内、横岡新田だけがあるというのは、納得できることである。
金谷郷土史研究会では、現在「天正の瀬替え」の再検証が喫緊の課題となっている。近々、T氏を研究会に講師として呼んで、お話を聞くべく、改めてT氏の了解を得てきた。どんな話が聞けるか、楽しみである。
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