「ガーベラ、愛の鐘」ホース先生の思い出

 

ガーベラの鉢(ネットより拝借)
こんな鉢になるはずだった

2026.4.14

静岡県はガーベラの花の生産が日本一だという。昼のニュースで、その生産者が知事を訪問して、ガーベラの花束を贈呈する様子が映っていた。知事が赤いガーベラを胸に差して、笑顔でインタビューに答えていた。

ガーベラで思い出すのは、「ガーベラ、愛の鐘」というフレーズである。今から60数年前、中学校時代の話である。ふるさとの中学校に、職業家庭という教科があって、家事の授業のある女子と別になって、男子はガーベラを育てる授業があった。校舎の間の庭の出て、植木鉢に各自ガーベラを植えて、花が咲くまで育てるという授業であった。

先生は顔の長い馬面の田舎のおっさんという感じで、生徒たちは「ホース」とあだ名で呼んでいた。当時はクラスの半分、男子生徒ばかりでも20数人は居た。教室の授業ではなく野外なので、先生の話など上の空である。 

ホース先生は隣の者としゃべっている二人を捕まえると、二人の頭を掴み、ゴツンとぶつける懲罰を頻繁に行った。これを先生の言葉から「愛の鐘」と呼んだ。

一人ではなく必ず二人を捕まえて、ゴツン。これは先生の手は痛まない御仕置であった。生徒たちも、一人で叱られるのではなくて二人だから、気持ちは深刻にならない。

現代なら許されないのかもしれないが、当時はそんな懲罰は普通で、先生もこぶに残らない程度を弁えていたし、受ける生徒も心得ていた。自分も一度「愛の鐘」を受けたことがある。瞬間痛いがそれだけであった。たしか相手があったはずだが、記憶にはない。

それで、ガーベラはどうなったのか。夏休みにはみんな自宅へ持ち帰ったが、自分のガーベラは葉が伸びるだけで、結局花が咲かずに枯れてしまった。おそらく、真面目に世話をしなかったからであろう。後年になって、ガーベラの花を見て、こんな花だったのかと、改めて思った。同時に「ガーベラ、愛の鐘」というフレーズと、ホース先生の馬面を思い出した。

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