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【活動の記録】と【読了図書】9月16日~10月10日

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外壁塗装補修中の「いーら」牧之原市相良総合センター 一昨日、ここのボランティア活動室で  まきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座を実施   2025.10.10   この20日強の間では 、何と言っても「自民党総裁 高市早苗」及び「 公明党、自民党との連立離脱 」など、政界の動きが気になる話題であった。果たして、女性初の総理が生まれるのか、なかなか前途多難ではあるが。選挙民は好感をもって見ているのだが。     ************************************************    【活動の記録】 9月17日     午後、金谷郷土史研究会。岡部英一氏講演会。   9月18日     午前中、斎藤医院定期健診(夫婦で)。   9月19日     午後、駿河古文書会に出席。 9月20日    午前、金谷宿大学「古文書に親しむ(初心者)」講座教授。            午後、金谷宿大学「古文書に親しむ(経験者)」講座教授。 9月23日     午前、磐田中央図書館、岡部氏待ち合わせ。岡部氏自著受取。 9月24日     延期のまきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座は中止。          榛原文化センターが、避難所継続のため。   9月27日    午後、駿遠の考古学と歴史受講。  10月2日    夜、斉藤七海氏通夜。   10月3日     午後、駿河古文書会に出席。 10月4日    高市早苗氏、自民党初の女性総裁へ選出。 10月8日    午後、 まきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座、いーらにて。 10月10日   公明党、自民党との連立離脱。   【読了図書】 読書:「北風の用心棒 素浪人始末記 三」 小杉健治 著 読書:「鉄のほころび 刑事花房京子」 香納諒一 著 読書:「 能登情話 小料理のどか屋人情帖44 」  倉阪鬼一郎  著 読書:「 クロエとオオエ ...

誰がこんな21世紀を想像したか(6) ネット戦争

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    店頭に並ぶアサヒスーパードライ (ネットより借用) これが店頭から消える!?   2025.10. 9   ネット犯罪が横行している。数々の犯罪が行われているが、警察などが、全く追いついて行けないので、今ややりたい放題である。犯罪者はネットの向こうで顔を見せない。国境すらも彼らは軽く超えているから、簡単には国境をこえられない警察は、手が出せないのであろう。 近々の大事件は、アサヒホールディングのシステム障害である。会社の機能がストップして、出荷すら出来ないようで、ちまたにアサヒスーパードライなどのビールなどが底をつきつつあるという。ビールを始め、酒類は飲まない自分には関係ないけれども、それがロシアのハッカー集団からの攻撃と声明があったと聞くと、これはもう、弾丸が飛び交わないけれども、静かな戦争状態だと思う。 この目的はシステムや情報の身代金だという。 アサヒホールディングは身代金を拒否したから、今苦しんでいる。おそらく同じような脅迫は今までたくさんあったものと思われるが、皆んな身代金を払ったから大事にならずに済んでいるのかもしれない。 犯罪に屈しないという アサヒホールディングの姿勢は見上げたものである。国民としては、アサヒビールをもっと飲んで、 アサヒホールディングに 協力すべきだと思う。といっても、商品が市場から消えてしまえば協力のしようがない。そもそも酒類を口にしない自分には、協力にしようがないのではあるが。 防衛力を強化すると考えるならば、国はこの問題にもっと積極的に乗り出すべきである。 もしかして、ロシア国内での摘発を逃れるために、ハッカー集団からロシア政府に身代金の一部が渡っているとすれば、これはまさに宣戦布告なき戦争状態だと思う。北朝鮮では政府主導でネット詐欺が行われ、まさに核開発資金の一部になっているとも聞く。 ああ! 誰がこんな21世紀を想像したであろうか。長生きはするものではないのかもしれない。 ****************************************************** 「誰がこんな21世紀を想像したか」バックナンバー      誰がこんな21世紀を想像したか(1) 戦争     誰がこんな21世紀を想像したか(2) 酷暑、豪雨、竜巻     誰がこんな21...

自分古文書(10)「ベーローや」(中)

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    台風22号が 八丈島に近づいている 「経験したことない暴風・高波の恐れ」 何ともおどろおどろしい表現である   今夕の夕焼けも不吉の前兆だろうか 2025.10. 8 自分古文書「ベーローや」を続ける。  ******************************************************    小学校の校庭には、櫓 ( やぐら ) を中央にして一杯に丸い人垣が出来ていた。その人垣に沿うように連なる黄色い提灯が目に映ったとき、匡は込み上げるような懐かしさに打たれた。それは通り雨のように襲い、匡の心に僅かな湿りを残して去った。匡は自分を故郷へ追い立てて来たものの正体を見たような気がした。  人垣の肩越しに覗くと、中に踊りの二重の輪があって、それが内に外に揺れながらゆっくり右に移っていく。どことなく間延びした踊りである。  「おい、戻ったんか」と匡は肩を叩かれた。市役所に勤めている腕白仲間の晃だった。  「二年振りか」  「正月には帰って来てるんだが、誰にも会わない」  「佐知にもだろう」  「あの我儘娘か。あれっきりだが、どうしてる?」  「この春、婚約した。結婚は秋だ」  晃の言葉は冷たい刃物のように匡の胸に触れた。  「そうか。しかしよくあんな奴を嫁に貰う男がいたねぇ」と言い繕いながら、匡は不思議なほど動揺していた。晃が黙っているので、  「じゃぁ、この夏は好きな盆踊にも出ないで、家にしおらしくしているのか。それにしてもどんな男かね、相手は」  「来てるよ」  「へぇ、近所なのか?」  「いや、佐知のことだ。それ、内側の輪の、白地に赤とピンクの花模様の、派手な浴衣の‥‥‥」と晃の指差す方を見ると、踊りながらこちらを向いた白い顔に見覚えがあった。  「美人になっとろうが。三つ下だから二十歳だ。匡、どこへ行くんだ」  匡は大股に手前の外側の輪に割って入った。輪を乱された踊り娘 ( こ ) たちは迷惑げに間隔を空けた。そこに晃も入って来て、「おい、十時までは女子供の時間だぞ」と手足を踊りに合わせながら、小声で咎めた。  手が“あやつり”のようにひょいと挙がると、袖口から白い腕 ( かいな ) が覗く。右手が挙がるときには、左手...

政治家と学歴/自民党総裁選で思う

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 静岡城北公園のタマスダレ  整った花ばかりが咲くわけではない 2025.10.7    自民党 総裁選の候補者五人の学歴をたまたま見ていて、小林鷹之氏、茂木敏充氏、林芳正氏はいずれも東大出身のはずなのに、米ハーバード大と紹介されていた。また小泉進次郎氏は関東学院大ではなく、米コロンビア大とあった。高市早苗氏だけが神戸大卒とあった。米国の大学を出たことが、国政を預かるためには必須なのであろうか。党員でもないし、選挙権もないけれども、違和感を感じた。 政治家に学歴がどれだけ必要なのか。それが米国の大学であることが誇ることなのか。考えさせられるところである。 かつては政治家の学歴に、東大卒ばかりが並んでいたけれども、最近は外国の大学が大流行である。選挙民は利口なのか 馬鹿なのか 。自分に馴染みのない外国の大学名を見たら、なんだ半分外国人かと思ってしまわないか。なぜ東大卒ならそれを学歴として書かないのか。 東大卒が何よりも強かった時代は過ぎたのか。東大卒では選挙に勝てないのか。東大の権威はそんなに落ちたのか。  政治家の学歴に東大卒が並んでいた時代に、皆んな先頭に立ちたい人ばかりで、日本の政治家には汗を流して国民のために働いてくれる層はいないんだと感じたことがある。東大卒ばかり、そんなにはいらないと思った。  しかし、外国の大学を並べられても、党員も困ってしまうだろう。だからというわけではないが、もっとも簡単に神戸大と記した、高市早苗氏が選ばれた。これは長期にわたって、学歴を鼻にかけず、党員と交流を続けてきた結果ではなかったか。  静岡県では市長の学歴詐称でもめにもめている町もある。     自分は、一選挙民として、候補者の学歴欄を見て投票したことは一度もない。 などと、政治家の学歴について、色々なことを考えてしまう。 

自民党初の女性総裁選出に思う

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    自民党新総裁、高市早苗氏 (ネットより借用)   2025.10.6  10月4日午後、高市早苗氏が自民党初の女性総裁に選出された。その一部始終をテレビでついつい見てしまった。 石破政権下で、自民党は選挙に連敗した。その原因を政治資金パーティー収入の裏金問題を引きずっていると、考えている向きがあったのかもしれないが、それは野党支持者の言い分で、自民党支持者はいつまでも引きずってはいない。党内処分が済んでしまえば終わりと考えていたはずである。その点、党もマスコミ報道に踊らされていたと思う。 ならば、自民党はなぜ連敗したか。是非はともかくとして、日本の選挙民は、このような世界情勢の中で、随分保守化、右傾化していると実感する。特に若い人にはその傾向が強い。当然自民党支持者の中でもその傾向が強いと思う。 ところが1年前、自民党は、党員が望んだ、自民党では最保守の高市氏を選ばず、こともあろうに、その逆を選んでしまった。自民支持層の失望、離反は甚だしく、参院選では何も実績のない参政党などへ大きく流れた。  自民党は、この事実をどこまで理解していただろうか。今回の総裁選でも党員票は圧倒的に高市氏を選んでいた。決戦投票が、高市氏と小泉氏の間で実施された。人の言うことを聞かない信念の人と、自分の意見を持たない、周りの意見でどうにでもなる人との戦いであった。小泉氏に付いた議員の多くは自分たちの意見を通しやすいとの思惑があったのだろう。 最後に、自民党で唯一派閥を維持する麻生最高顧問の「決選投票になったら党員票の多い方を総裁に」という意向がものを言ったのであろうか、議員票でも高市氏の得票の方が多く、高市氏の完全勝利であった。麻生最高顧問は、自民党支持者の傾向を把握していたようだ。  石破政権下で、各党派を右から順に書いてみると、自分独自の見解だが、 参政、維新、国民、自民(公明)、立憲‥‥‥という順に見えていた。国民の投票行動がどう表れたかは明白であろう。高市氏の総裁で、 参政、維新、自民(公明)、国民、立憲‥‥‥の順に変わるであろうか。高市氏は、 「参政、維新」あるいは「 国民、立憲 」、そのどちらと連立を試みるのだろうか。注目したい。 若者たちの右傾化については、また項を改める。

駿河古文書会、AI利用はルール違反だろうか

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  「御感」の文字のある古文書  2025.10.5  昨日に続いてもう一つ、写真は一昨日の駿河古文書会の課題の一部である。駿府で弘化三年(1846年)に出された御触れの一節で、出火の際、隣家の老婆を背負って助けた新太郎という男性を、殿様が感心して、誉めたという内容である。ここで解読で問題になったのは、後ろから四行目、「御殿様、御▢に 、御誉め下し置かれ候。」とある ▢ の一文字であった。 講師は「尤」と読んだが、「直」ではないかとの意見が出た。    「御殿様、御もっともに 、御誉め下し置かれ候。」(意味がいまいち)   「御殿様、御直 に 、御誉め下し置かれ候。」(「直接に」の意で意味は通る)  ただ、 「尤」も「直」も、文字が違うように思えた。そこで、自分が時々頼るAIの文字検索を使ってみた。    AIが手書きの文字に、七つの文字案を示してくれたので、意味を考えると、ここでは 「感」 の文字が良さそうである。今度は 「御感」 を検索してみると、    ※   御感(ごかん)―   中世、戦功を賞して主君などが与える賞状。    御感の御書。 これだなと思う。これを採用して、以下へ解読をしてみた。  (解読)                (読み下し)      追加                 追加  一 去月廿日暁、研屋町長右衛門      一 去月二十日暁、研屋町長右衛門  留主宅出火之砌、同人老母       留主宅、出火の砌り、同人老母    壱人罷在候所、隣家新太良      壱人罷り在り候所、隣家新太郎  背負、立退助ヶ候ニ付、        背負い、立ち退き助け候に付、  殿様御感ニ、御誉被下置候。      殿様 御感 に、御誉め下し置かれ候。        難有仕合奉存候旨、 研屋町        有り難き仕合せ存じ奉り候旨、 研屋町   丁役人ゟ、昨十一日、届有之      町役人より、昨十一日、届けこれ有り  候間、御達し申候、已上。       候間、 御達し申し候、以上。 つまり、殿様は賞状、あるいは書簡に書いて誉めたということになる。口頭での誉め言葉よりも随分重みがある。ふつうはここへ御褒美が付くのだろうが、ここではそ...

駿河古文書会、勉強不足で発言出来なかった

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昨日、駿河古文書会で読んだ一節  2025.10.4  写真は、昨日駿河古文書会の課題の一節である。駿府で弘化三年(1846年)に出された御触れの一節である。解読すると、   (解読)               (読み下し)      覚               覚え  鍛治町兼法助右衛門儀、由     鍛冶町、兼法助右衛門儀、由 緒有之、代々鍛冶觸元ニ而     緒これ有り、代々鍛冶触れ元にて 御仕置 もの有之節、 御用        御仕置き ものこれ有る節、 御用 釘 ホ申付、無賃ニ而相納、右     釘 など申し付け、無賃にて相納め、右 入用者町中并江尻、清水      入用は町中並び江尻、清水 地鍛冶 、 瀬名鍛冶 ゟ三分       地鍛冶 、 瀬戸鍛冶 より三分の 二、 上鍛冶 ゟ三分一之割を以、   ニ、 上鍛冶 より三分の一の割りを以って 貞享三年、裁許濟之通、      貞享三年、裁許済みの通り、 取集来候ニ付、鍛冶職の      取り集め来たり候に付、鍛冶職の   この御触れは、鍛冶職に対して、駿府のお役所から申し付けられた金物で、無賃のものについて、代金を近辺の鍛冶職が負担を割り合うという約定があったが、年月が経つにつれて、鍛冶職も代替わりして、新しく始める鍛冶職もあって、集まり難くなった。ついては、約定を徹底するようにと、出したお触れであった。  議論になったのは、 「御仕置き」 と 「御用釘」 についてである。「御仕置き」を江戸時代の刑罰と解し、 「御用打ち」と読んで、刑罰を下すための金物(例えば「刀」)の無賃依頼と解読する向きがあった。明らかに誤解と思ったが、資料不足で反論できなかった。特に「 御用打ち 」という言葉は、鍛冶職について書かれたものに出ていたと言われると全く反論できなかった。( 「 御用打ち 」そのものが誤読かもしれない )   ただ「御仕置き」には刑罰以外に、公儀が行う大仕事という意味もあったはずである。また、明らかな「釘」の字を「打」と読むのは無理があると思った。   帰宅後、主にネットで調べてみた。「御仕置き」には刑罰とは別に、「 大仕事。大変な仕事。 」という意味がある。さらに「 御用釘 」という言葉も見つけた。 「江戸時代に...