「蕉園渉筆」(漢文)を読む(5)

 
裏の畑のボタンクサギが満開

2026.6.29

今、夜の九時。今からバレーボールのフランス戦、サッカーのブラジル戦(夜中、午前2時より)連続して観戦する。その結果は後から追加しよう。

「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。

(原文)

埋木、得古樋版

内田邑、有古塘、陰樋陥而不能引水、邑人不詳其始、

里正捜旧簿、永禄年所作、爾後無補理、距今近三百年矣、

四片及蓋版皆朽、但底版有水痕、稍凹而不腐、余得而収之、

古色蒼然、蓋石楠樹、可以為文具也、不欲其削失古色以故未果

(解読)

埋木、得古樋版

 内田邑(村)古塘(ことう)あり。陰樋(かげひ)(おち)て、引水能(あた)わず。

 邑(村)人、その始め、詳らかならず。里正(りせい)旧簿(きゅうぼ)を捜す。

 永禄(1558~70)年作る所、爾後(以後)補理(ほり)なし。

 今を距(へだ)つ三百年近くなり。四片、蓋版(ふたばん)に及び皆な朽ち、

 但し、底版(そこばん)に水痕(みずあと)有り、稍(やや)(へこ)みて腐らず。

 余(よ)、得てこれをとる。古色蒼然(こしょくそうぜん)(けだ)

 石楠(しゃくなげじゅ)文具に為すことが出来るなり。

 その削り、古色を失うを欲せず。故以って未だ果たさず。

(語注)

※ 古塘(ことう)➔ 古い土手。古堤。
※ 陰樋(かげひ)➔ 埋設されて見えない樋。樋は水を送り流すために、竹・木などで作った管。
※ 里正(りせい)➔ 庄屋。村長。
※ 旧簿(きゅうぼ)➔ 古い帳簿。
※ 補理(ほり)➔ 補い修理すること。
※ 蓋版(ふたばん)➔ 樋の蓋にあたる部分。(「版」は板のこと)。
※ 古色蒼然(こしょくそうぜん)➔ 長い年月を経て、いかにも古びて見えるさま。
※ 蓋し(けだし)➔ 思うに。

(続く)

コメント

このブログの人気の投稿

おたふく風邪と母子手帳/詐欺電話にご注意!

「かさぶた日録」改め「かさぶた残日録」開始

竹下村誌稿の事