誰がこんな21世紀を想像したか(6) ネット戦争

2025.10. 9
ネット犯罪が横行している。数々の犯罪が行われているが、警察などが、全く追いついて行けないので、今ややりたい放題である。犯罪者はネットの向こうで顔を見せない。国境すらも彼らは軽く超えているから、簡単には国境をこえられない警察は、手が出せないのであろう。
近々の大事件は、アサヒホールディングのシステム障害である。会社の機能がストップして、出荷すら出来ないようで、ちまたにアサヒスーパードライなどのビールなどが底をつきつつあるという。ビールを始め、酒類は飲まない自分には関係ないけれども、それがロシアのハッカー集団からの攻撃と声明があったと聞くと、これはもう、弾丸が飛び交わないけれども、静かな戦争状態だと思う。
この目的はシステムや情報の身代金だという。アサヒホールディングは身代金を拒否したから、今苦しんでいる。おそらく同じような脅迫は今までたくさんあったものと思われるが、皆んな身代金を払ったから大事にならずに済んでいるのかもしれない。
犯罪に屈しないというアサヒホールディングの姿勢は見上げたものである。国民としては、アサヒビールをもっと飲んで、アサヒホールディングに協力すべきだと思う。といっても、商品が市場から消えてしまえば協力のしようがない。そもそも酒類を口にしない自分には、協力にしようがないのではあるが。
防衛力を強化すると考えるならば、国はこの問題にもっと積極的に乗り出すべきである。もしかして、ロシア国内での摘発を逃れるために、ハッカー集団からロシア政府に身代金の一部が渡っているとすれば、これはまさに宣戦布告なき戦争状態だと思う。北朝鮮では政府主導でネット詐欺が行われ、まさに核開発資金の一部になっているとも聞く。
ああ! 誰がこんな21世紀を想像したであろうか。長生きはするものではないのかもしれない。
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