「蕉園渉筆」(漢文)を読む(19)奸通

イオンモール熊本の大爆発の跡

2026.7.29

熊本の大地震は一夜明けて、その被害がかなり大きなものであったことが判明した。中でも、イオンモール熊本の大爆発は防げた被害だったと思う。だんだん真相が明らかにされると思うが。

「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。

今日の奸通(姦通)の話しは、姦通があったら、亭主は二人並べて斬殺することが認められていた。しかし、斬殺することはまれで、金7両でなかったことにする内々のルールがあった。そんな前提で読まれたい

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(原文)

奸通

上庄内邑、三五郎者、通同邑宇右衛門妻、

夜窺夫出、来同枕席、夫鶏鳴帰家、竊逐之不去、妻亦不懼、

姦夫公然曰、癡漢与妻乎、将刃乎、不得已併殺之、

豈非陥溺人心之甚者乎

(解読)

奸通(姦通)

上庄内邑(むら)、三五郎は、同邑(むら)宇右衛門妻と通じ、夜、夫、出るを窺い、

枕席(ちんせき)に来たる。夫、鶏鳴(けいめい)に家に帰る。

これを竊(ひそか)に逐(お)うも去らず。妻もまた懼(おそれ)ず。

姦夫(かんぷ)公然(こうぜん)(いわ)く、

癡漢(ちかん)に妻を与えるか、将(はたまた)(やいば)か。」

已むを得ず、これを併(あわ)せ殺す。

(あに)陥溺(かんでき)人心の(はなはだ)しからずや。

(語注)

※ 枕席(ちんせき)➔ 寝室。ねや。
※ 鶏鳴(けいめい)➔ 一番どりの鳴くころ。夜明け。明け方。
※ 姦夫(かんぷ)➔ 他人の妻と密通する男。間男。
※ 公然(こうぜん)➔ おおっぴら。あけすけ。
※ 癡漢(ちかん)➔ 愚かな男。ばかもの。痴漢。
※ 陥溺(かんでき)➔ 酒色にふけること。理性を失って遊びなどに熱中すること。
※ 豈~(あに~甚しからずや)➔ どうして。甚だしくないことがあろう。(反語表現)

続く)

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