「蕉園渉筆」(漢文)を読む(21)古鐘
「上越秋山紀行 下巻」解読一般向け冊子が出来て、先日「上巻」を進呈したTさんに進呈した。上巻を読んでみてくれているらしく、「むずかしい」との感想だった。読みなれないから、難しいと思うのだろうが、難しい言葉には語註が付けてあるから、理解可能だと思うのだが。
これで、十冊出来た。10冊を改めて書き留めて置く。
2 歳代記(明治編) 〃
3 安政大地震能記 山崎久麻呂著
4 大井河源記(前編) 桑原藤泰著
5 大井河源記(後編) 〃
6 安政大地震記録 松下良伯著
7 薦被り騒動(五和の百姓一揆) 山田家文書
8 安倍記 桑原藤泰著
9 上越秋山紀行 上巻 鈴木牧之著
10 上越秋山紀行 下巻 〃
これで、ひと山越した。続いて、どんな題材を取り上げようか、今考えている。
候補としては、
「喜三太さんの記録」「硯石日記」、さらには今ブログで解読している「蕉園渉筆」(これは漢文解読)、いずれも大作で時間が掛かる。「東海道山すじ日記」なども面白いか。
しばらく時間が掛かるが、乞うご期待!
「蕉園渉筆」解読の続きを少し載せる。
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(原文)
古鐘「これ天慶の古鐘也。今金峯山に在」
秋葉山下本郷村、有寺曰長福寺、住僧与客囲棋、
一道士長丈余者、来乞什器、住僧曰、貧寺無一物、
唯有一鳴鐘耳、乃奪去掛之和州大峯松樹、
銘尾有州及び寺号鋳匠之名、衆人所徧知也、近時安于堂中云
(解読)
古鐘「これ天慶(てんぎょう)の古鐘なり。今、金峯山に在り」
秋葉山下、本郷村に、長福寺という寺あり。住僧と客、棋(碁・将棋)を囲む。
一道士長(背丈)丈余(じょうよ)の者、来たりて什器(じゅうき)を乞う。
住僧曰(いわ)く、「貧寺にて一物(いちぶつ)も無し。唯一つ鳴らす鐘有るのみ。」
乃(すなわ)ち奪い去り、これを和州大峯(おおみね)、松樹に掛ける。
銘尾(めいび)に州(くに)及び寺号、鋳匠(いしょう)の名あり。
衆人徧知(へんち)の所なり。近時、堂(鐘撞き堂)中に安置すと云う。
※ 徧知(へんち)➔ あまねく知る。皆な知っている。
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