「蕉園渉筆」(漢文)を読む(26)疝疾

猛暑、晴天、向かいの使われていない畑の端
並んだ柿の木をくずの葉が覆う
向こうの西山が隠れるほどに繁茂している

2026.8.6

朝から冷房の効いた部屋が離れられない。

「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。

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(原文)

疝疾

東南風温煖而西北風寒涼、万国所同然也、遠州東風必涼、

西風必温、動東西相扇、温涼相搏、甚不可人身、能醸疝疾、

土人謂之合戦風、不問男女老壮、蓋莫不患疝者矣、百薬不応、

風変則立治、吏之役者、或即時発、或一二年而亦不免云、

余来三年、今茲始嬰患、按与医書中疝者異矣

(解読)

疝疾(腹痛(はらいた)

東南風温暖にして、西北風寒涼(かんりょう)、万国同然の所なり。

遠州東風、必ず涼し。西風必ず温(あたた)かし。東西動き相扇(あいあお)ぐ。

温涼相搏(あいう)つ。甚だ人身によからず。能く疝疾(せんしつ)(かも)

土人これを合戦(かっせん)(かぜ)と謂(い)う。男女老壮を問わず、(けだ)し、

(せん)(わずら)わざる者莫(な)し。百薬応ぜず。風(かぜ)変わり、則ち立ち治る。

吏の役者(赴任した役人)、或は即時(そくじ)発し、(ある)は一、二年して、

また免(まぬが)れずと云う。余、来たりて三年、今ここに始めて

(かん)に嬰(かか)る。按ずるに、与(よ)、医書中疝者(せんじゃ)と異なる。

(語注)
※ 疝疾(せんしつ)➔ 腹部・下腹部の急激な痛みを起こす病の総称。
※ 醸(かも)す ➔ ある状態・雰囲気などを生みだす。
※ 患(かん)➔ 病気。
※ 疝者(せんじゃ)➔ 疝気の症状を訴える病人。

続く)

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