「蕉園渉筆」(漢文)を読む(57)天狗/日本左衛門
2026.9.12
午後、金谷宿大学「静岡の考古学と歴史」講座へ出席した。今日は「宗祇と宗長」の話で、久しぶりに、宗長の「宗祇終焉記」に接した。過去に古文書の自己学習で読んだことがある。
「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。
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(原文)
天狗
甲申冬貢馬鮫魚、駄而過金谷原、天狗下来欲奪、原尽為火、不能進至、天明而焼失
(解読)
天狗
甲申(文政七年)の冬、馬鮫魚(さわら)を貢(こう)ず。駄(だ)にして金谷原を過(す)ぐ。
天狗下り来て、奪わんと欲す。原、尽(ことごと)く火を為す。
進み至り能(あた)わず。天(てん)明(あ)けて消え失せる。
(語注)
※ 駄(だ)➔ 馬が荷を負うこと。また、荷を負った馬。
(原文)
日本左衛門
日本左衛門本邦跖蹠也、享保中刑於遠之法場、州豪商其所二入而竊一凡数十家、
尽破産亡家、今僅存一家云
(解読)
日本左衛門
日本左衛門、本邦(ほんぽう)跖蹠(せきせき)たり。
享保中、遠(遠州)の法場(ほうじょう)にて処刑される。
州(遠州)豪商、それ入りて竊(ぬす)む所、凡そ数十家、尽(ことごと)破産、
家を失う。今、僅(わず)か一家存すると云う。
(語注)
※ 跖蹠(せきせき)➔ 足跡がいっぱい(?)。
※ 法場(ほうじょう)➔ 死刑を執行する場所。
※ 法場(ほうじょう)➔ 死刑を執行する場所。
(続く)
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