「蕉園渉筆」(漢文)を読む(63)仮夫/甘蔗・蕃薯
ご近所の側溝に咲くヒガンバナ
白と赤の競演
2026.9.18
午後、駿河古文書会で静岡へ行く。雨を心配しないのは何日ぶりであろうか。今日は、会長の当番で、さすがに解りやすい、聞きやすい講義であった。何よりもゆっくりと読まれるのがよい。講座を聞きながら、色々なことが気になり、意識が横道に反れることがあっても、どこを読んでいるか、すぐに追いつくことが出来る。
何とか、真似たいと思うが、なかなか難しい。特に漢字の読み方には大変気を使われているようで、追いつけないところが多い。いつまでも、我々の見本として、講義を聞かせて頂きたいと思う。
「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。
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(原文)
砂糖
遠州砂糖白黒共暑月消解、大坂大蔵十九衛、客歳過官舎、嘗工於制作、
固謀之、火侯与撹拌之度両不得、及去浮漚之未十分也、乃令民受其訣、
然後能耐久而不消解、送江都直増価、民大利矣
(解読)
砂糖
遠州砂糖、白黒とも暑月(しょげつ)消え解(と)ける。
大坂大蔵(おおくら)十九衛(とくべえ)、客歳(かくさい)官舎にて過ごす。
嘗(かつ)て制作を工(たく)み、固(もと)よりこれを謀(はか)り、火侯(かこう)と
撹拌の度、両を得ず。浮漚(ふおう)これを去るに及び、未だ十分ならざるなり。
乃(すなわ)ち、民にその訣(けつ)を受けせしむ。然る後、能(よ)く耐久して
消え解けず。江都(江戸)に送り、直ぐに価(か)を増す。民(たみ)大きな利。
(語注)
※ 暑月(しょげつ)➔ 暑い季節。夏。
※ 大蔵十九衛(おおくらとくべえ)➔ 大蔵徳兵衛(永常)。江戸時代の三大農学者の一人。
※ 客歳(かくさい)➔ 去年。昨年。
※ 火侯(かこう)➔ 火のかげん。
※ 浮漚(ふおう)➔ 泡。
※ 訣(けつ)➔ 秘訣。奥義。
(続く)
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