「蕉園渉筆」(漢文)を読む(69)牧之原

牧之原大茶園
明治になって、牧之原は大茶園に開発された

2026.9.24

牛尾の大井川堤脇に、グランドゴルフ場があって、その敷地の角に、近くにあった地蔵石像などが集められている。その中に、白衣観音像が一体ある。白衣観音はすべての観音様の母のような存在で、いわばキリスト教のマリア様のような存在だと聞いた。牛尾のお寺に白衣観音を祀ったお寺があると聞いていた。その案内の像らしいのだが、それがどのお寺だったか。確認のため、今朝、車で行ってみた。しかし、分からずに帰ってきた。金谷郷土史研の講義の中で、それに触れようと思ったのだが、今回は断念する。

「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。

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(原文)

牧之原

牧原一名布引、周囲十数里、赤土或磽确、不宜樹藝、為無用之地、

近時民往々闢圃作蘿葡、稍佳、旱地穿井漑之、二三年来又作占城米不応、

其糯者能応、圃稍々増益、可謂見事矣

(解読)

牧之原

牧原(牧之原)、一名布引(ぬのびき)、周囲十数里、赤土或いは磽确(こうかく)、

樹藝(じゅげい)に宜(よろ)しからず。無用の地として、近時、民(たみ)往々(おうおう)

闢圃(へきほ)し、蘿葡(すずしろ)を作る。稍(やや)佳(よ)し。旱地(ひでりち)に井を

穿(うが)ち、これを漑(そそ)ぐ。二、三年来、また占城(チャンパ)米(まい)を作るが

応じず。その糯(もち)は能(よ)く応(こた)える。圃(はたけ)稍々(やや)増益、

見事(みごと)と謂(い)うべし。

(語注)
※ 磽确(こうかく)➔ 小石などが多く、地味がやせた土地。
※ 樹藝(れい)➔ 作物や草木を植えつけること。種芸。
※ 闢圃(へきほ)➔ 園圃をひらく。開墾する。
※ 蘿葡(すずしろ)➔ だいこん。
※ 占城米(チャンパまい)➔ インドシナ半島の占城(チャンパ)原産の稲。干害、塩害に強く、やせた田で育つ、早稲米。
※ 糯(もち)➔ 糯米(もちごめ)。これは占城米の糯品種を言うのだろう。

(続く)

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