「蕉園渉筆」(漢文)を読む(79)凹字版
女房が落ちたものを拾ってきた
2026.10.07
朝、証券会社の若い衆が来た。もう20年も前に買って、放置していた株式がAIブームに乗って、値上がりし、とうとう10倍を越えた。放っておけばどこまで上がるのだろう。若い衆も売ることを勧めなかった。
夜、故郷の次兄から電話、手術以来、続けていた抗がん剤の投与が、今日、医者からしばらく止めてみましょうと云われたという。本人は嬉しかったのだろう、その報告の電話だった。後で考えて、自分の反応が今少しだった。もっと喜ぶべきだったと反省した。
「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。
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(原文)
凹字版
西東風相搏、相良最為多、必醸人疾病、或発腰痛、或発腹痛、
須臾為胸痛肩背、風為一方則不薬事治、発則薬之自若、其間難勝、
余制一器、按摩心下腹肚、或抵壁柱、圧背痛、又仰臥横支骨、
不労人手、従意所欲、其制小版長八寸余、幅二寸余、上成凹字様、
両相峙之耑稍円、陥之深二寸余、幅一寸五分、辟飪脉背骨也、
名凹字版
(解読)
凹字版
西・東風相搏(う)つ。相良最も多く為る。必ず人、疾病(しっぺい)を醸(かも)す。
或いは腰痛を発し、或いは腹痛を発す。須臾(しゅゆ)にして、胸痛、肩、背を為す。
風一方に為り、則(すなわち)薬事(やくじ)あらず治(なお)る。発し則(すなわち)
自若(じじゃく)としてこれを薬(いや)す。その間、勝(た)え難く、余(よ)一器(いっき)を
制(つく)り、心(心の臓)、下腹、肚(きも)を按摩(あんま)する。或いは、壁・柱に
抵(あ)てゝ、背痛(はいつう)を圧し、又仰臥(ぎょうが)して、支骨(しこつ)を横たえる。
人の手を労せず、欲する所、意に従う。その小版(板)、長さ八寸余、幅二寸余を
制(つく)る。上が凹字(おうじ)様になり。両相(あい)峙(そばだつ)の耑(はし)、稍(やや)
これ円く、陥(へこみ)の深さ二寸余、幅一寸五分、脉(脈)・背骨を辟飪(へきにん)
なり。凹字版と名づく。
※ 自若(じじゃく)➔ 重大事に当たっても、落ち着いていて、心や態度に少しの乱れもないさま。
※ 支骨(しこつ)➔ 四肢筋骨。
※ 辟飪(へきにん)➔ 料理をする。
(続く)

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