「蕉園渉筆」(漢文)を読む(80)(邑正分掌)

 

朝から秋晴れ、朝早くは雲一つなかった
こんな晴れた日はいつ以来だろう

2026.10.08

「冨士能人穴物語」の解読本作成、あと五ページを残すのみとなった。長い地獄めぐりの後、閻魔大王殿を見学、さらに天国の見学、これは短くて、いよいよ「冨士能人穴物語」の冊子を、案内してくれた浅間大菩薩に頂き、人穴から出ることになる。今日はそこまでである。講座受講者には10月の講座で配布できると思う。

昨日の渋柿、最も熟れたものを食べてみた。十分甘いが、食べた後、わずかに渋みが舌べらに残った。やはり干し柿にしよう。

「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。

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(原文)

(邑正分掌)

近時先官擇邑正稍有志操行修其才幹事者十人、立邑正之上

分掌於部内諸色、其選甚当、他無勝者、可謂具眼矣、余昔令甲陽日、

挙可者十人、教諭於部内、意暗符焉

(解読)

(邑正分掌)

近時先官(さきの代官)、稍(やや)志(こころざ)し、操行(そうこう)有る邑正(村長)を

擇(えら)び、その才幹(さいかん)、事を修むる者十人、邑正(村長)の上に立て、

部内諸色(しょしき)を分掌(ぶんしょう)す。その選甚(はなは)だ当り、他に勝るもの

無し。具眼(ぐがん)というべし。余(よ)、昔、甲陽に令(れい)す日、可者(かしゃ)

十人を挙げ、部内に於いて教諭(きょうゆ)、意(おも)うに暗符(あんふ)なり。

(語注)
※ 操行(そうこう)➔ 道徳的な面からみた、ふだんの行い。素行。品行。
※ 才幹(さいかん)➔ 物事を成し遂げる知恵や能力。手腕。
※ 諸色(しょしき)➔ いろいろの品物。諸物。また、一切。万事。
※ 分掌(ぶんしょう)➔ 仕事・事務を手分けして受け持つこと。分担。
※ 具眼(ぐがん)➔ 物事の是非・善悪を判断し、物の本質を見抜く見識をもっていること。
※ 可者(かしゃ)➔ 要件を満たす人。
※ 教諭(きょうゆ)➔ 教え諭すこと。
※ 暗符(あんふ)➔ 道理がわからない巡り合わせ。

(続く)

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