「蕉園渉筆」(漢文)を読む(86)嶺田/中秋

田に富士が映る(遠州では無理だろう)

2026.10.17

午前中は、金谷宿大学「古文書に親しむ(初心者)」講座、午後は「古文書に親しむ(経験者)」講座を実施した。その後、N氏と横岡新田の路傍にある道しるべの石碑の拓本を取りに行った。(その話は後日)

家には息子が作ったカレーが出来ていた。疲れていて、食事まで、約一時間半ほど昼寝(夕寝か)。元気を取り戻した。

「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。

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(原文)

嶺田

嶺田村、田一区日出見富嶽於水中、余田則否、村名蓋取於此乎

(解読)

嶺田

嶺田村、田一区、日の出に水中に富嶽見ゆ。

余(よ)、田は則(すなわち)否(いな)。村名、蓋(けだ)しこれを取るか。


月見のお供え

(原文)

中秋

〇遠州十五夜十三夜与平時不異矣、異余家及

下吏自江都来者、家人作米粿、柿盧花。

奠于月前、土人皆怪之、已不賞月則亦不敢無月、

不知他州有如此者否。

(解読)

中秋

〇遠州十五夜・十三夜と、平時(へいじ)と異ならず。余(よ)の家及び下吏(かり)、

江都(江戸)より来たる者、異なる。家人米粿(だんご)を作り、柿、盧花(ろか)、

月前に奠(そな)う。土人(どにん)皆これを怪しみ、月を賞(め)でざるのみ。

則(すなわち)亦(また)、無月を嘆かず。他州、かくの如く有るものか、

否かを知らず。

(語注)
※ 平時(へいじ)➔ ふだん。いつも。平常。
※ 下吏(かり)➔ 下級の官吏。したやくにん。
※ 盧花(ろか)➔ アシの花穂。ここではススキが似合う。

(続く)

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