「蕉園渉筆」(漢文)を読む(89)(遠州魚)

 

鱠残魚(しらうお)
毛利梅園著「梅園魚品図正」より(江戸、天保6年)

2026.10.22

狂歌の解読課題、昨日、今日、二日で終わる。明日、時間が取れたら届けよう。

今、懐中電灯を照らしながら、入力している。部屋の蛍光灯が切れてしまった。開けてみると、蛇がとぐろを巻いたような蛍光ランプが入っている。これは自分の手にはおえそうにない。明日、電気屋さんに電話しよう。

それにしても、パソコンは照明がないと使えないことが改めて知った。キーボードが見えないのだ。

 「蕉園渉筆」解読の続きを載せる。

***********************************************************************

(原文)

(遠州魚)

〇余在都下嗜春時比目魚、遠州無有也、赤鬃魚多、有、味減都下者、

且皮肉際有悪臭、土人以龍蝦為勝都下、信然、香魚産大堰川者佳、

遠而不得、香魚腐速也、余嗜膾残魚、遠州不産、波津海浜所網、

土人当之、然於真膾残魚

(解読)

(遠州魚)

〇余、在都下に在り、春時、比目魚(ひもくぎょ)を嗜(たしな)む。

遠州有ること無きなり。赤鬃魚(あこうだい)多く有り。味都下より減(げん)ずもの、

且(か)つ、皮肉際(ぎわ)に悪臭有り。土人(どにん)、龍蝦(いせえび)を以って

都下に勝ると為す、信然(しんぜん)。香魚(こうぎょ)、大堰(井)川に産するものは

佳(よ)い。遠くて得ず。香魚は腐りが速いなり。余、鱠残魚(しらうお)を

嗜(たしな)む。遠州には産せず。波津(はつ)海浜網する所、土人、これに当る。

然(しか)し、真の鱠残魚(しらうお)に非ず。

(語注)
※ 比目魚(ひもくぎょ)➔ ヒラメ・カレイの異名。
※ 赤鬃魚(あこうだい)➔ フサカサゴ科の深海魚。アコウまたはメヌケ,メヌキなどともいわれる。
※ 信然(しんぜん)➔ 信じるねうちのあること。また、そのさま。
※ 香魚(こうぎょ)➔ アユの異名。
※ 鱠残魚(しらうお)➔ シラウオ科の魚。全長十センチ。生きている時はほとんど無色透明、死ぬと白くなる。日本海全域と、太平洋側では本州中部以北に分布。汽水域にすみ、春、産卵のため川を遡る。(波津のものはしらすだろう)

これにて。「蕉園渉筆」(中)を終える。次回から(下)に入るが、漢文が段々難解になる。

(続く)

コメント

このブログの人気の投稿

おたふく風邪と母子手帳/詐欺電話にご注意!

「かさぶた日録」改め「かさぶた残日録」開始

今年度最初の掛川古文書講座