「蕉園渉筆」(漢文)を読む(65)甘蔗
砂糖キビから砂糖を絞り出す(昔の沖縄の風景) 相良でも同様の風景があったのだろうか 2026.9.20 今月の山を越し、(すべての講座を終えた)今日は一日、半睡状態で過ごした。テレビは点いているが、ほとんど見てはいなかった。ただこんな風にだらだら過ごすのは今日だけにする。 土曜日は金谷郷土史研の講義を頼まれている。「竹下村誌稿」の「沿革」編について、二時間というが、何を話そうか。そもそも、 「竹下村誌稿」は郷土資料であって、 誌稿は、何も主張していない。だからなかなか扱いにくい材料である。 今週はこの課題を前に、苦労しそうである。 「 蕉園渉筆」解読の続きを載せる。 *********************************************************************** (原文) 甘蔗 官庭試甘蔗八九茎、其受風揺曳甚可愛、及十月嘱製造家、 為自糖、得二斤許、 余不培不養、不盈十茎而其利如斯、 宜哉民之利而作也、有一絶曰、 長葉柔茎舞戦風、 不培不養漸生叢、誰知如雪如霜物、出個青々翠々中 (解読) 甘蔗 官庭 (かんてい) 、 甘蔗 (かんしょ) 八、九茎 (くき) を試 (こころみ) る。 それ風を受け 揺曳 (ようえい) 、甚だ可愛 (かわ) い。 十月に及び、製造家に嘱 (たの) み、自 (みずか) ら糖と為す。 二斤 (にきん) 許りを得 る。 余 (よ) 、培 (つちか) わず養 わず。十茎に盈 (み) たずして、その利、斯 (か) くの如 し。 宜 (よろ) しきかな、民の利、而 (しこう) して作るなり。 一絶 (いちぜつ) 有り、曰く、 長葉柔茎舞戦風 長葉柔らかく、茎、戦 (そよ) ぐ風に舞う。 不培不養漸生叢 培 (つちか) わず養わず、漸 (だんだん) 生 (お) い叢 (しげ) る。 誰知如雪如霜物 誰が知る、雪の如き、霜の如き物、 出個青々翠々中 個 (その) 青々 (せいせい) 翠々 (すいすい) 中より出ずるを。 (語注) ※ 官庭(かんてい)➔ 役所の庭。 ※ 甘蔗(かんしょ)➔ さとうきび。 ※ 揺曳(ようえい)➔ ゆらゆらとゆれてなびくこと。 ※ 二斤(にきん)➔ 一二〇〇グラム。(一斤は六〇〇グラム) ※ 一絶(いちぜつ)➔ 一つの 絶句 。 ...